真面目な君を私は知っている

12話 ページ12

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教室を出ると、加恋のクラスの担任と目が合った


｢貴方たち、どこに行くつもり？もう授業始まるわよ 席つきなさい｣


『ねぇ、先生。先生はこのクラスの担任ですよね？』

｢だったら何？席に着きなさいって言ってるのが分からないの？｣




『あの席に？』

｢………｣



落書きに埋め尽くされた加恋の席を指さすと、わかりやすく顔をゆがめる女教師


『その反応、先生は加恋がクラスでどんな状況下に居たか知ってたんじゃないんですか？

この落書きは、今日書かれたかも知らないけど クラスの雰囲気 再っ悪でしたよ。コソコソ人の悪口言っちゃって



先生、加恋の事 知ってて放置してたんじゃないんですか？』




そう言うと、女教師は 下を向いた


図星ね




『クラスのいじめ問題を放置する教師に教わることってなに？先生 国語の先生だよね？


笑わせないでくれる？教師が教師なら、生徒も生徒ってところね。


小学生に戻って道徳の授業 1から習ってきたらどうですか？首謀者の女子と一緒に』





それだけ吐き捨てて、私は加恋を強引に引っ張って 廊下に出た







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