112話 ページ33
．
｢一応、怪我もなんも無いみてぇだし 体育館戻るか｣
｢そうだね、あんまり遅いと モモのことどっかの誰かさん達が 悪く言いふらしたりするかもしれないし｣
…どっかの誰かさんって、絶対佐々木くんと姫野さんの事だよね。
｢よしっ｣
『……え？』
ニカッと笑った愛蔵先輩が、私の前に立つ
｢よっと、しっかり捕まってろよ｣
『うわぁっ！！？？』
急に屈んだと思ったら、横腹に手を入れ体を持ち上げたのだ。
いわゆる、抱っこだ。
急に視界が高く変わり、思わず愛蔵先輩の首に腕を回す
こ、、怖い！！！！！
高い！！！！
『あ、あ、あああ愛蔵先輩！？』
｢愛蔵、落としたら罰金だからね｣
｢落とさねーし、離さねぇよ｣
2人は私の言葉を無視して、体育館に向かってスタスタと歩き始める
ーガラッ
古びた重い体育館のドアを大きな音を立てて開くと、その音につられてクラスメイトと先生が一斉に私の方をむく
｢桃園さん大丈……｣
｢｢え゛！？｣｣
まぁ、驚くよね
2人はカツラと帽子とメガネを取り、完璧に変装を解いたのだ
｢｢LIP×LIPーーー！！！？？？｣｣
…騒ぎになるよね
なんとなく、予想はしてた
｢すみません、先生。僕達これから仕事が入ってしまって…モモ、、Aのお迎えにあがりました｣
キラッキラのアイドルスマイルで、担任の先生にそう挨拶をしに行く勇次郎先輩
向けられた笑顔に先生もノックアウト寸前
それを見ていたクラスメイトも顔を真っ赤にしている。(男子も)
勇次郎先輩、綺麗で中性的な顔してるもんね
あの笑顔で微笑まれたら、そりゃ赤くなるよ
．
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 426人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
MOMO(プロフ) - コメント失礼します！107ページの世の中が夜の中になってます…。勘違いだったらほんとにごめんなさい！ (2022年12月31日 19時) (
レス) @page28 id: 086efc5a74 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ - めちゃくちゃ好きで何回も見返してます！更新されますように....!! (2022年11月17日 2時) (レス) @page34 id: 0636dd3227 (このIDを非表示/違反報告)
ただのバカです - 更新されますかね…？この話結構前から見てて、大好きだったので…。更新頑張ってください。 (2022年10月22日 1時) (レス) @page34 id: 37480b1f74 (このIDを非表示/違反報告)
MOMO(プロフ) - 更新頑張って下さい！待ってます！ (2022年9月18日 15時) (レス) @page34 id: 086efc5a74 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーめな薔薇 - ァァァァァァァ続き気になります！更新待ってます！ (2022年6月12日 16時) (レス) @page34 id: 531f7a5c9e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：潮田 さとう
| 作成日時：2021年1月17日 20時
