標的８９‐５＊続・姫様と妖 ページ10
《XANXUSside》
始まりは「妖相手に臆するどころか進んで話かけてくる変わった人間」という噂に興味を持ったことだった。
その噂は本当だったが、そんなことよりもAというこの女に興味が湧いた。
そして、次第に足を運ぶようになった。
夜にAの部屋に行っていた始まりから、昼に一緒に出掛けるようになるまで。
いつからだったのか、Aに惹かれていたのは。
今となっては、それも分からない。
それほどに、自然と感じるようになっていた。
自然と、俺の中に染み渡っていた。
だが、Aは人間。
俺とは、違う。
だからこそ、この想いを口にして構わないとのかと分からずにいた。
そのため、考え事をしていると周りの奴らに思わせていたらしいが。
Ｘ「A。」
貴「はい？」
俺をまっすぐと見る、輝く瞳。
見ていたいとも、覆ってしまいたいとも思う。
あぁ………。もう抑えられない。
Ｘ「俺の元へ来い。」
貴「え………？」
どういうことかと、その目が問う。
それをまっすぐと逸らすことなく見返す。
Ｘ「俺の女になれ。」
貴「！」
その顔が、驚きに染まった。
じっと見続けていれば、頬が朱に染まり、そわそわと視線を逸らそうとする。
面白れぇ。
Ｘ「嫌か？」
貴「えっ……！？ 別に嫌とかではなく……！ 急なことでそのっ……！」
Ｘ「嫌と言っても連れ帰る。」
貴「なっ！ いきなりすぎる！」
慌てふためくAに笑った。
Aを連れ帰るにあたり、Aの両親に会い、話をした。
父である家光とは、得物を交えた方が早いのではないかとすら思わされたが、なんとか収まった。
そして、数日後、Aは城を出た。
これからは、俺が共に居る。
Ｘ「怖いか？」
貴「いえ。XANXUSさんが一緒ですから！」
その笑みと、ぎゅと俺の手を取るAを抱き寄せ、ちゅっと唇を塞いだ。
こちら側へ来ても、他の奴らともすぐに打ち解けた。
楽し気なその様子に、俺も口角が上がった。
【続・姫様と妖の物語；END】
標的９０‐１＊夢主と白蘭の入れ替わり→←標的８９‐４＊続・姫様と妖
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桜(プロフ) - にくまんさん» ものすごく書きたいですっ……！ ですが、せっかくなので、それは本編の方で書こうと思います。いつになるか分かりませんが、続けていくことができれば本編の方で掲載します。 ありがとうございます。またよろしくお願いします！ (2018年4月26日 18時) (
レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
にくまん(プロフ) - 栗ボスちゃんが生まれた時や、妊娠中の話が読みたいです！ (2018年4月25日 21時) (レス) id: c5a7976f82 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - campanaさん» VARIAとの対面ですね！ 了解です。リクエストありがとうございます。これからもよろしくお願いします！ (2018年4月24日 17時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
campana(プロフ) - リクエストで、栗ボスと包容ヴァリアーが原作ヴァリアーに行くのが見たいです。よろしくお願いします！いつも面白い作品ありがとうございます！！ (2018年4月23日 22時) (レス) id: 04f37541ec (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - わんセグさん» ありがとうございます！ 霧組がカッコよくなりそうですねｗ リクエストありがとうございます。これからもよろしくお願いします！ (2018年4月1日 18時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜
| 作成日時：2018年3月13日 19時
