標的９３‐２＊続・恋人雲雀 ページ24
雲雀さんから手紙が来て数日。
いつものように執務室で書類を見ていた私の耳に届いた靴音。
カツ、カツッ
その音を聞いて、書類から視線が逸れた。
そうだという勘じゃなく、ただ何となく。
貴「………………。」
数秒後、扉をノックする音がして扉が開いた。
スローモーションのように開いた、その向こう。
紫のシャツ。黒いスーツ。伸びた背。
その肩にはヒバードが乗ってる。
雲「やぁ。久しぶり、A。」
貴「久しぶり。」
その笑みに、私も笑みを返す。
席を立って近づけば、ぎゅっと抱きしめてくれる。
………十年前より、よく触れるようになったと思ってる。
そっと離れて見上げれば、目が合う。
………少し恥ずかしい。
雲雀さんのその目が、ちらりと執務机に移る。
雲「仕事中かい？」
貴「うん。でも、もう少しでキリがつくところ。」
雲「そう。じゃあ待ってるよ。」
雲雀さんは、私がボンゴレを想ってることを知ってる。
だから、キリがつくまではいつも待っててくれる。
それが、ありがたい。
お礼を言って、急いで仕事に戻る。
ちらりと見れば、ソファーに座って目を閉じてる雲雀さん。
疲れてたのかな……？
もしそうなら、休んで欲しい。
ヒバードが部屋の中を飛んで、執務机にちょこんと止まった。
微笑ましい姿に、その頭を撫でる。
ヒバード、十年前からずっと雲雀さんと一緒。
私と同じだ。
そう思って、仕事にとりかかる。
そう時間もかからずに終わった書類。
ソファーまで行けば、ゆっくりと目を開けた雲雀さん。
貴「疲れてるなら休んだ方が……」
雲「そうだね。」
ぐぃ
そう言いながら掴んだ私の腕。
そのまま引き寄せられ、ソファーに座る。
とんっ
貴「！」
私の膝を枕に、雲雀さんが目を閉じた。
………………。
貴「ふふっ」
雲「どうかした？」
貴「ううん。これ、十年前からだなって思って。」
雲「そう言えば、そうだね。」
フッと見せる笑み。
柔らかな髪に触れていると、すぐに規則正しい呼吸音が聞こえだした。
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桜(プロフ) - にくまんさん» ものすごく書きたいですっ……！ ですが、せっかくなので、それは本編の方で書こうと思います。いつになるか分かりませんが、続けていくことができれば本編の方で掲載します。 ありがとうございます。またよろしくお願いします！ (2018年4月26日 18時) (
レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
にくまん(プロフ) - 栗ボスちゃんが生まれた時や、妊娠中の話が読みたいです！ (2018年4月25日 21時) (レス) id: c5a7976f82 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - campanaさん» VARIAとの対面ですね！ 了解です。リクエストありがとうございます。これからもよろしくお願いします！ (2018年4月24日 17時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
campana(プロフ) - リクエストで、栗ボスと包容ヴァリアーが原作ヴァリアーに行くのが見たいです。よろしくお願いします！いつも面白い作品ありがとうございます！！ (2018年4月23日 22時) (レス) id: 04f37541ec (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - わんセグさん» ありがとうございます！ 霧組がカッコよくなりそうですねｗ リクエストありがとうございます。これからもよろしくお願いします！ (2018年4月1日 18時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜
| 作成日時：2018年3月13日 19時
