天寿をまっとうするやうに。【イソップ･カール】 (ページ2)

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第二話〜踏み入れるは地獄の門〜ページ2

『此処が…エウリュディケ荘園…』

あかん、威圧感が

『とりあえず中入った方がええんかな…』

？？？「ようこそお越し下さいました。A様。」

『ひっぎゃあぁあ''!?』

後ろを見れば、えらいけったいな格好した女がいた。

ナイチ「私はナイチンゲールと申します。どうぞよろしくお願い致します。」

『え、あぁあてはAと…い、いいまして…その…もっさい女でございます…』

ナイチ『早速ですが、あなたにはこれを飲んでもらいます。』

『…この色は』

ナイチ『さぁ思い切って！』

『んぐっ…！？』

私は飲まされた。変な液体を。

『ぶはっ、な、この液体…はっ、』

ナイチ『全国語理解液体でございます。』

『ぜん………え？なんて？』

ナイチ『詳しく言うと、全ての国の言語が理解出来る薬となっております。此処、エウリュディケ荘園では様々な国の方が集まっております。日本語を理解出来るのは1人と私しかおりません。』

『じゃあ、この荘園におる人達みな、これ飲んではると…？』

ナイチ『ええ、その通りです。さぁ、どうぞ中へ』

押されるがままに私は門を跨いだ。
この時に気づくべきだった。

もう、おかぁの元へは帰れないと言う事を。