天寿をまっとうするやうに。【イソップ･カール】 (ページ1)

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第一話〜一通の招待状〜ページ1

一通の手紙が届いた。

中を覗けば招待状の様だった。

それにしても、中々見ない手紙だ。

封筒に包まれ

赤い蝋の様なものか、それが花柄に押さえつけてあった。

『おかぁ、見ぃよ。あてに手紙寄越した奴が居るんよ。けったいな奴じゃのぉ。』

『えう…り…ぅ？……えうりゅ…えうりゅでいけ…えうりゅでぃけ荘園やて！』

食事も満足に食えぬ生活。病気の母を気遣う毎日。この手紙は私にとって救いの手紙に見えた。

『おかぁ！招待やて！招待！あてに招待状！宴会かのぅ！』

母「行きぃよ、A。毎日よう世話したさかい、しんどいやろぅ？」

母の笑顔が少しだけ悲しく見える。

『えぇの？ほんまに？ほな、早速旅支度やのぅ！』

私は湿った畳の上で軽く跳ねた。キシキシと音がする。

手紙には場所が書いていない。何処へ目指すべきなのか分からない。

そして、このエウリュディケ荘園、明らかに日本にあるとは思えない。つまり、異国。

手紙の内容はこうだ。

【拝啓】
A様
貴方をエウリュディケ荘園にご招待致します。
どうかお越し頂くよう申し上げます。

持ち物についてなどはこちら側で準備はしております。
ご自身の必要とお荷物を持ってきていただくようお願い申し上げます。

こちら側で馬車を1台用意させて頂きました。
そちらで是非ともお越し下さい。

ナイチンゲール

『おかぁ…おかぁ…凄い、馬車…、！』

玄関を出れば1台の立派な馬車。私だけの、立派な馬車。

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初めての小説、興奮しました。

夢主は生まれも育ちも日本、京都に住む商人の娘です。

京都弁難しいですね、Safariで調べながら書いてます。色々おかしい所あるかもしれませんが見逃してクレメンス。

我ながら思った事があります。日本から海外まで馬車でどーやって行けと？