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海side ページ3
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晃「みんな、起きろ。」
まだ完璧に冷めない眠気とともに、立ち上がった。
寝起きではボーっとするけれど、昨日のことを思い出しただけで、嫌な記憶を取り戻したように顔を歪めた。
晃「今日は、拓弥の願いを叶える。でも俺らが脱走して、施設の奴らが見張ってるかも知れん。気いつけてや？」
拓弥の願いは確か、昔の親友に会いに行くことだっただろうか。
俺にとっての昔からの親友は、稜雅だ。
稜雅以外の友達なんかここに入る前は1人もいなかったから。
晃「んじゃ、行くで。」
颯爽と先陣を切る晃一を見ると、俺らには時間が無いことがわかった。
早くしないと捕まる。
その危機感にきっと晃一は怯えているんだ。
昨日の佑亮の事もあったから、きっと、それを恐れているに違いない。
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作者名：かえ。 | 作成日時：2017年11月6日 16時
