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『あ、2の6か』
2年生になった一番最初の始業式の日。
ぶわぁぁっと貼り付けられているクラス表を目にして、人集りができる前に自分の下駄箱に靴を入れて教室に向かう。
相変わらず名簿番号は苦手だ。必ず女子の1番とかまじで誰か変われよ。
ガラッと扉を開けると、私の座る予定の隣の席には、もう人がいた。
その人…まぁ男な訳で、彼はこっちを見ると座りながらもペコッと頭を下げてくれる。
まぁ無視する必要も無いので自分もペコッと挨拶をして席に座る。
まさか隣とは思ってなかったのか、目を見開く彼が、少し面白かった。
『急に目開いてどうしたんですか』
赤葦「あぁ…自分の隣の席の人だとは思わなくて」
『なるほど…えっと…』
赤葦「赤葦です。赤葦京治」
『赤葦君ね、うん…赤葦君…あ、蒼井Aです。どうも』
ぞろぞろと人が教室に入って来たので、自己紹介タイムは終了。
赤葦君は顔が綺麗だな…鼻筋が綺麗で羨ましい…
なんて適当に考えながらぼーっと黒板を見ていると、どうやら去年1年6組の担任だった先生が来て今日の流れを教えて貰い、体育館に向かう
…いや、普通にめんどいな。サボるか。
教室から出ようとする私を赤葦君は見逃さなくて、
赤葦「体育館そっちの方向じゃないけど」
『トイレだよ』
と軽く笑って、教室を出る。
赤葦「…」
勿論、トイレを過ぎて屋上に向かう。
『あ〜…だる…』
学校なんて来るだけで偉いのにそれ以上の事を求めないでくれ…始業式のやる意味どこよ…
屋上の隅っこで壁にもたれて、寝る。
まぁ今日は部活もあるし昼飯食べるやつが見つけてくれるでしょ
適当に起こしてくれ…
寝不足で頑張って学校来たご褒美…的な感じでスっと眠りにつく。
は〜幸せ…死にたくないけど永遠に寝てたいな…
先生に「勉強はできるのに」と聞かれたことはあったけど、授業は参加してるんだし、そこそこ成績いいならいいじゃん別に。何求めるんだよばーかばーか。
鼻くそお前に詰めてやろうか。
あ、愚痴ばっかになっちゃう。大人しく寝ます。
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ゆん(プロフ) - 更新楽しみに待ってます☺️ (2022年2月18日 18時) (レス) id: d0dd043faf (このIDを非表示/違反報告)
hina hihoho2(プロフ) - コメント失礼します。雀田かおるじゃなくてかおりです…。この作品好きなのでこれからも更新応援してます! (2019年7月31日 9時) (レス) id: 54a67b7290 (このIDを非表示/違反報告)
あやか - バレーシューズはバッシュとは別物です…バスケのシューズがバッシュです… (2019年7月29日 6時) (レス) id: 8b3d747d68 (このIDを非表示/違反報告)
Maria - このお話凄く面白いです更新楽しみにしてます頑張ってください (2019年7月23日 6時) (レス) id: e320265211 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Sa | 作成日時:2019年7月16日 0時