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一瞬で空気が変わる。

木兎先輩はボールを上げた。大丈夫。ここで適当に終わらすのも、真剣にやったとしても誰も笑わない。
まぁ、ダラダラするのは流石に私のプライドが許さないし、真剣にボールを見る。

ダンっと強烈なボールが私に迫ってくる。
私は基礎のレシーブの形を取りながら、ボールが落ちてくる場所に移動し、足に力を入れる。できるだけセッターが上げやすいボールを上げよう

ドンッと自分の腕に当たったボールは綺麗な線を描いて赤葦君の頭の上に。
赤葦君は驚きながらも綺麗なトスを上げた。
まぁ、流石に私は身長やらなんならでアタックが出来ないのでジャンプしてボールを取る。

『っ…おー中々出来るもんだな』

なんて言ってポンポンとレシーブを1人で練習してみる。というかさっきから木兎先輩と赤葦君がこっちを見て固まってるんだが

『え、な、なんですか?』

赤葦「蒼井さんってほんとにバレー部じゃないんだよね…?」

『え、うん。小学生の部活しかやってないよ』

赤葦「ち、ちなみにポジションは…」

『あー…バックなだけで、私レギュラーじゃなかったからさ』

赤葦「エッ??」

『え?』

ま、不味い事言ったか…??いやいやそんな事ないだろ…

赤葦「……実はさ、木兎さんって全国で5本の指に入るスパイカーなんだ……」

『エッ』

私はピシッと体を固める。
待ってくれ???そうすると私は全国で5本の指に入る超すげえスパイカーのジャンプサーブを軽々とレシーブしたってことになるね???
色々とおかしいな??????????

木兎「」

あ、木兎先輩なんか凄い絶望してる。
いや多分これ木兎先輩悪くないんだよな。私が適当にしとけば良かったよな絶対。
赤葦君めっちゃ木兎さん慰めてる。

『ぼ、木兎先輩なんかすみません…自分もこんな出来るとは思ってなかったんです…』

木兎「俺…女子に拾われるぐらい単純なサーブ打ってたのか…」

やっばいまじで申し訳ねぇ赤葦君がどうしてくれんだって顔してる。

赤葦「木兎さん、とりあえずボール片付けましょう。」

木兎「うん…」

しょぼしょぼとボールを片付け始める木兎先輩。可愛いんだけどまじで申し訳ねぇ。これしか言葉が出てこねぇ。

『正直に言っていい?』

赤葦「うん?」

『自分もこんな出来るとは思ってなかったんやってマジで許して』

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ゆん(プロフ) - 更新楽しみに待ってます☺️ (2022年2月18日 18時) (レス) id: d0dd043faf (このIDを非表示/違反報告)
hina hihoho2(プロフ) - コメント失礼します。雀田かおるじゃなくてかおりです…。この作品好きなのでこれからも更新応援してます! (2019年7月31日 9時) (レス) id: 54a67b7290 (このIDを非表示/違反報告)
あやか - バレーシューズはバッシュとは別物です…バスケのシューズがバッシュです… (2019年7月29日 6時) (レス) id: 8b3d747d68 (このIDを非表示/違反報告)
Maria - このお話凄く面白いです更新楽しみにしてます頑張ってください (2019年7月23日 6時) (レス) id: e320265211 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Sa | 作成日時:2019年7月16日 0時

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