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三ツ谷「あれ、佐藤さん今日も来てない?」
ガラッと家庭科室の扉を開けて部員を確認する部長。
安田「…部長、来てない人わざわざ探すのは時間の無駄ですよ。夏にも行事あるんですから」
私は溜息をつきながら部長に伝える。
佐藤さんは、今年に入学した1年生。入部初日の挨拶だけ来てそれ以降は無断で部活をサボっている。
三ツ谷「わかってるって。でもまぁ、普段あんなに目立ってるのに部活だけサボるのはちょっとなぁとは俺は思うよ。」
樋口「2年にも今年にもいたあれじゃないですか？部長の顔目当て」
そう樋口さんがニヤニヤと言えば、数人が肩を震わせる。
三ツ谷「ははっ、俺みたいな不良の顔みてなにがいいんだか。それにそれ目当てだったら来てるよ。佐藤さん授業終わったら走って帰宅してるし」
「誰か佐藤さんと同じクラスいない？」と部長が少し声を張って言えば、一人の女の子が手を挙げる
宮田「あ、私同じクラスです…」
三ツ谷「ほんと?部活の話題とか全くしないの?」
そう部長が言えば、宮田さんは少し目をそらす。
宮田「すみません、あんまり佐藤さんとは仲良くなくて…というかそもそも佐藤さん自体が人と話してるところを見たことないと言うか…」
三ツ谷「え?マジ？」
宮田さんが呟けば、1年生の部員が「確かに見たことない」「廊下歩いてるのはよく見るけど誰とも話してないよね」「自分の世界入ってるって言うか…」と各々思っていることを口に出す。
佐藤さんは、制服を着ずに常にふた周りほど大きい青いジャージを常に着ており、丸メガネを掛けている。
私もちらっとしか見たことがないが、あれが佐藤さんだって気づくぐらい、ここの学校では青ジャージは目立ってしまう。
でもそれ以外は何も校則を破ってはいない不思議な人。何も知らない人は皆「不思議ちゃん」とか呼んでる。
部長が何故そんなに佐藤さんを気にするかは全く分からないが、部員がずっとサボり続けているのは部活の名前にもやっぱりヒビが入るのか? 部長じゃないから分からないけども。
三ツ谷「ま、ありがとな皆。さ、切り替えて。行事まで時間が無いぞ」
パンっと部長が手を叩けば、部員は皆目を変えて作業に没頭する。
私も自分のために手を動かし始めた。
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リィ(プロフ) - 4で放課後に三ツ谷がおはざーすっていってた…朝じゃないよね？！めっちゃおもしろくて大好きになりました！！更新頑張ってください！！ (2021年10月24日 9時) (
レス) @page4 id: 3d8772a864 (このIDを非表示/違反報告)
[2]YOU Abbie&(プロフ) - めっちゃお話しおもしろくて大好きです！！更新楽しみにしてますね！ (2021年10月5日 1時) (レス) @page10 id: 731435a289 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃこ - 「ｵﾏｴｾﾞｯﾀｲﾕﾙｻﾅｲ」(頭カチ割れるかと思った) (2021年9月30日 21時) (レス) @page8 id: 43861cdfb1 (このIDを非表示/違反報告)
シディア - とても面白いです！続き待ってます！ (2021年9月29日 17時) (レス) @page7 id: 939d5c7779 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Sa | 作成日時：2021年9月28日 1時
