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いつも三人で昼ご飯を食べてる屋上へ行くと「あ、また告白断ってきた宮近だ」と海人に言われた。
松「え！またちゃか告白されたの！？」
中「クラ分かってなかったのかよ。昼休み、中庭に行く。これはもう告白だべ」
そう言う海人に「まじか……」と言う松倉。そして「相変わらずモテ男だな〜」と茶化された。
中「で、その様子じゃまた振ったんでしょ？」
宮「またって言うなよ」
中「またじゃん。お前モテる癖に誰とも付き合わないよなー」
「ほっとけ」と言いながらお弁当を開く。あ、今日唐揚げ入ってる。
中「なー、そんなに初恋ちゃんが忘れられない？」
宮「……初恋ちゃん言うなよ」
中「初恋ちゃんは初恋ちゃんじゃん。6年間だっけ？健気にずっと文通なんてしちゃってさ」
松「ちゃかってそういうのほんと以外だよな」
中「そうよ松倉、これが宮近のギャップよ。初恋を未だに忘れられなくて6年間も手紙のやり取りを続けるなんてピュア過ぎなのよ」
宮「うるさいなぁー」
中「なんでよ。俺は好きよ。海斗のそーゆーピュアなところ」
そう何故かニコニコしながら言う海人に「あっそ」と言うともぐもぐとお弁当を食べる。
……まぁもう一ヶ月も手紙来てないけどなと心の中で悪態をつきながら。
中「でもさー、そろそろ誰かと付き合ってみたらー？」
宮「なんでだよ」
中「だって折角の青春できる機会をその初恋ちゃんに囚われたままだと棒に振るよ」
「青春と書いてアオハルよー」なんて言う海人。
松「海人ももう付き合ってどれぐらいだっけ？」
中「んー、俺はもう二年ー」
海人は高一の時に当時高二だった先輩に告られてそのままずっと付き合ってる。
その先輩はもう社会人で、そう言えばそろそろ同棲するとかなんとか言ってた気がする。
松「長いよなぁ」
中「そりゃもう同棲もしてるからねー」
もうしてたのかよ。そろそろするとか聞いたのつい一週間前ぐらいだぞ？
中「クラもさっさと告んないとそのままズルズル卒業まで行っちまうぞ」
宮「そうじゃん。今回同じクラスなれたじゃん」
松倉は一年ぐらい片想いをしていて今回同じクラスになれている。
ただ松倉は「言えないよ〜〜〜」と少し顔を赤くさせながら頭を抱えていた。
……いいじゃん。お前は好きな子が近くにいんだから。そんな松倉を見て思う。
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作者名：ましろ | 作成日時：2020年10月1日 3時
