ぼくたちは、 ページ10
『ちょ!エースさん!離して、!』
「呼び捨てでいい。済まないな。強引に連れ出して。」
『わかりましたから!離しましょうよ!』
「あぁ、すまん。そこのカフェで話そう。」
エースは何故か、かなり余裕が無いように見えた。
カフェに着き、それぞれ飲み物と食べ物を注文する。ゆら達に連絡し、彼との話に集中出来るようにした。
そして、彼が口を開く。
「なぁ、お前は、前世を信じるか?」
彼の口から出た言葉は衝撃的な言葉だった。前世、、。前々からその言葉自体は知っていた。
そして、今までの事から考えて、前世と言うものを半分は信じていた。
もう半分は、信じたくなかった。
「いや、知らなかったらいいんだ。」
戸惑っている私の様子に気づいたのか、彼は私を気遣ってくれた様だ。
『ねぇ、エース。今から話す内容は、嘘だと思ってもいいよ。 』
私は何故か、彼に全てを話していた。
体験してい事なのに懐かしさを感じたこと、デザグラ参加者達の夢を見た事。
夢に懐かしさと恐怖を覚えたこと。
その他のことも、違和感を持っていること全て。
正直、ここまで話すのは初めてだった。
自分でもびっくりしてるレベルだ。
エースは少し驚きながらも真面目に話を聞いてくれた。
そして、
「たまには、化かされるのも悪くないかもな。その話、信じてやる。」
と、私の話を信じてくれた。
カフェのお会計を済ませたその時、デザグラからのお呼び出しが来た。
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作者名:しぃ | 作成日時:2023年9月8日 20時