ねつをうばっていく ページ48
そんなこんなで、後半戦。
「なんかあっちの数増えてない?!5対5じゃないの?」
『ボールもふたつになってる…』
「みんな、くれぐれもデザスターには気をつけてね。」
「始まるぞ。」
エースのその言葉を合図に、皆んなで一斉に変身し、ボールを取りに駆けだす。
しばらく戦いを続けるが、中々点が取れない。
「ちょっとなにやってるの!」
冴さんが見ている方を見ると、景和くんと、変身解除させられたのであろう五十鈴さん。
そちらばかり見ていたせいか、ジャマトにリードを許してしまう。
「まずいぞ、負け越したままタイムアップになれば、このエリアが消える。」
私達が景和くん達の元に向かうと、五十鈴さんは立ち上がり、
「みんな、僕は大丈夫だから、何とか巻き返そう。ジャマトは僕がぶっ叩く。ボールは頼むよ。」
と、皆んなの指揮を高める。
「分かった。」
私たちに今できることは、協力して点を取ること。
冴さん、袮音ちゃんとパスをし合い、点を決める、エースもそこに入り、同時に6点、だが、ジャマトも諦めることはなく、
試合は接戦。協力し合い、最後はエースのおかげで同点。後半戦終了の時間になった。
ゲームは明日の延長戦に持ち越し。
「Aちゃん、景和ちゃん、ちょっといい?」
『はい、』
「あなた達に会いたいって人がいるの。くれぐれも、粗相のないようにね。」
そう言って通されたのは異空間にある部屋。
部屋は、白いふわふわとしたソファー、うさ耳の着いた置物などが置いてあり、全体的にピンクと白が多めだった。
部屋の中心にあるソファーには男性が座っていて、私に声をかけてくる。
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作者名:しぃ | 作成日時:2023年9月8日 20時