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だれがきめるの ページ47

-これより第2回戦、ジャマーボールを始めます。-

今回のゲームは、五十鈴さんの言葉を借りると、ドリブルのない足の使えるバスケ。

さすがクイズ王、例えがわかり易すぎる。

ボールを手にし、変身する。

景和くんから冴さん、冴さんから五十鈴さん、五十鈴さんからエースへとボールが繋がれる。

私も負けじとボールを繋ぎ、少しでも貢献できるようにする。

特典は、近距離からは3点、遠距離からは5点だそうだ。

どんどんと点差が開いていく。

『五十鈴さん!』

五十鈴さんにパスをし、ゴールが決まる。

「A!」

『袮音ちゃんナイス!』

チームで協力し、得点を入れていくが、それでも点差は開いていく。

休憩時間、袮音ちゃんと一緒に冴さんに練習に付き合ってもらう。

冴さんは私達には到底真似できない芸当で仮想ジャマトを切り抜け、パスをくれる。私たちはそれを見て、吸収し、食いつくしか無かった。

「案外筋がいいじゃない。2人とも。」

冴さんは認めて貰えたようだ。

「ねぇ、桜井景和ってどんな人?」

不意にそう聞かれる。

『ものすごくいい人ですよ。一緒にいるとこっちまで元気になるような、そんな人です!』


「僕、分かっちゃった。デザスターが誰か。」

サロンでみんなが集まっている時、五十鈴さんが不意にそんなことを言い出す。

「正解は君だ。櫻井景和。」

五十鈴さんは、彼がデザスターだと思う根拠を話す。それに冴さんも乗っかり、話はヒートアップ。

「ちがう!これには訳があって!大智くんにも話しただろ!」

「さぁ…何も聞いてないけど。」

五十鈴さんは驚いたような表情をする。

「何言ってんだよ…ジャマトが前に退場したライダーの、シロクマさんの言葉を話してたって!」

「嘘…」

「なんでそんな大事なことを隠してたの!」

「正解は彼がデザスターだから。」

「違う、おれじゃない、!信じてくれ!」

話は五十鈴さん、冴さん、景和くんを中心に進む。

退場したライダーの言葉をジャマトが…

その中には道長さんも含まれているのだろうか、たとえ彼が人間じゃなくなっていても…もう一度会いたい。

そんなことを考えていると、チラミさんがやってくる。デザスター投票の中間発表だそうだ。

私は誰にも投票しなかった。彼がデザスターだなんて思えるはずがない。

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作者名:しぃ | 作成日時:2023年9月8日 20時

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