しらなかった ページ45
私はブラッドバックルの能力で刀を作った影響で倒れた。そこまでは整理した。
目が赤い?!
充血とか、そんなものではなく、眼球が、カラーコンタクトを付けたかのように綺麗に赤く染っている。
突然の事態に、目の前にいる五十鈴さんも驚いている。
『五十鈴さん、これ…』
「…カラーコンタクトでは無いんだよね、？」
当然、カラーコンタクトでは無い。そんなもの買ったこともない無縁なものだ。
『はい、』
「という事は、にわかには信じられないけれど…君の瞳が赤く染った、ということか…」
『そう、なりますね。』
こんなもの、皆んなに見せたらなんて言われるか…
「君、今その色を隠す方法を考えてるね？」
『…よく分かりましたね、』
「これくらいは造作もないよ。それより、僕に提案がある。」
五十鈴さんの提案により、急ぎ黒のカラーコンタクトを買ってきて、自分の目に入れる。
『五十鈴さん、どうですか、？』
「うん。完全に隠れてる。これならバレないね。」
五十鈴さんに確認をして、少しすると袮音ちゃんが帰ってきた。
「A起きてるっ！良かったー、」
どうやら、看病に必要なものを買ってきてくれたようで…無駄になってしまって申し訳ない…
そんな気持ちを他所に、袮音ちゃんは私を抱きしめる。
そこに、我那覇さんも帰ってくる。
「A、起きたんだね。具合悪い所とかない？」
『全然大丈夫です！』
「良かった。」
我那覇さんは優しく微笑むと、私の頭を撫でる。
『我那覇さん、？』
「あ、ごめん。嫌だった？」
『いえ、全然。むしろ嬉しいです！』
「良かった〜。てか、冴でいいよ。」
話を聞くと、冴さんは兄弟が居て、私を撫でたのも兄弟にやっていたクセが抜けないからだそうだ。
その後は、ほとんど何も無く一日を終える。
シャワーを浴び、コンタクトを外し、眠りにつく。
今日は新たに加わった2人と少し絆を深められたいい日だった。
次の日の朝、夢による恐怖感に飛び起き、みちろーを抱く。みちろーを抱くと、少し彼の面影を感じ、落ち着くことが出来る。
身支度を済ませ、サロンの中央にあるソファーへ。
少しすると、エースが起きてくる。
｢よぉ、ラビル。よく寝れたか？｣
『おはよ〜エース。めっちゃ寝れたー！』
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作者名：しぃ | 作成日時：2023年9月8日 20時
