いつか ページ39
「どういうつもりだ…」
「確かにこの目で確認した。ゲームマスター自らが、不正を働く一部始終を、。」
そう言って、高そうなスーツを着こなす、七三分けの男性が出てくる。そして、その横から袮音ちゃんも。
「ゲームプロデューサーに告発させてもいました。このゲームは全部、貴方がエースを落とすために仕組んだことだって。」
彼は、ゲームプロデューサーのニラムさんと言うらしい。
景和くんも出てきて、ギロリさんを追い詰めるチャンスが訪れた。
みんなと協力し、彼を追い詰めようとするも、流石はゲームマスターと言ったところだろうか、なかなか決着がつかない。
私達が彼を押さえ、エースがキックを決める。
それでも彼を変身解除まで追い込むことは出来ず……
また戦おうとた所で、ニラムさんが私たちの間に入る。
「これ以上、大切なプレイヤーに傷をつけられては困る。」
そう言ってニラムさんが指を鳴らすと、ギロリさんの変身が解除。彼の体が少しづつ消えていく。
「まて!ジャマトは今も進化し続けている。私が仕切らないで、あいつらにどう対抗するって言うんだ!」
「貴方の代わりはいくらでもいる。」
ニラムさんが笑ってそう言うと、ギロリさんは完全に消えてしまった。
「ありがとうございました皆さん。では、ごきげんよう。」
そう言ってニラムさんは消えていく。
「まさか俺が化かされるなんてな。」
「うさぎだって、やればできるんだよー。」
そんなことを話していると、ツムちゃんがやってくる。
「おめでとうございます。皆さんには、優先参加の権利が与えられます。今日からも、貴方たちは仮面ライダーです。」
ツムちゃんはにっこり笑いながらそんなことを言う。
-デザイアグランプリは、ただの世界を救うゲームでは、ありません。-
「え、?」
「どういうこと、?」
「そもそも世界を救うのにゲームである必要は無い。つまり、デザイアグランプリは」
-その通りです。世界を救うエンターテインメント、ようこそ。リアリティライダーショー、デザイアグランプリへ!-
ツムちゃんが手を上げると同時に、たくさんの目の形をしたロボットが現れる。
-大勢のオーディエンスが注目しています。-
『なるほど…これがオーディエンス。』
私は空を見上げ、ただ、この先のデザグラで約束を果たせることを願うことしか出来なかった。
「やーっと大手を振ってうさぎちゃんに会えるね。」
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作者名:しぃ | 作成日時:2023年9月8日 20時