いつものえがおさえ ページ38
「あります。浮世英寿様には仮面ライダーの資格があります。」
そう言って、ツムちゃんがエースのIDコアとドライバーを持ってくる。
どうやら、エースは一番最初に参加したデザグラで《俺が死ぬまでデザグラに参加できる世界》という願いを叶えていたようだ。
「彼が死なない限り、彼は仮面ライダーギーツです。」
「ちょっと行ってくるよ。世界を救いに。」
エースはブーストバックルのバイクに乗り、華麗に攻撃をする。
道長さんから受けとった、ゾンビバックルも使い、
戦っていない私たちはデザグラの真相に迫ったが、得られるものは何も無かった。
「デザ神になれる最後のチャンスを君たちに与えよう。」
「どういうことですか、?」
「もちろん、ゲームに挑戦してもらうのさ。」
「ゲームって、もうラスボスは倒したんじゃ、」
「デザイアグランプリ、デザ神決定戦だ。」
デザ神決定戦は、キツネ狩り。
運営ライダー達が追い詰めたエースを、殺さなければいけないようだ。
エースを倒した人がデザ神、。
私の願いは約束を果たすこと、そしてそこには、エースも、道長さんもいた。
願いが叶えば…エースを倒しても、道長さんと一緒に蘇る……?
そんなふうに迷っていると、スパイダーフォンの画面が、ウィンさんの脱落を示す。
『ウィン、さん…?』
サロンに戻ると、袮音ちゃんは決意を固めていた。
1度家に帰り、みちろーを抱きしめ涙を流す。
道長さんが居なくなった今、みちろーは彼の面影を感じる唯一の私物。
道長さんの面影を感じると同時に、私はどうしようもなく、彼に惹かれていたんだと実感する。
-猟犬がキツネを見つけた。-
彼を取り戻すため、エースを、倒さなければ…
「よぉ。狩人さん。」
『エース…』
「お前に倒されるのは、案外いい最後かもな。」
エースはそう言って変身する。
「『変身』」
『刀!』
エースはコマンド、私はブラッド。
それぞれの武器を使い戦う。
その後ろで、聞いたこともない変身音が聞こえた気がした。
そしてその攻撃を、防ぐ。
『バレてますよ。ギロリさん。』
17人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:しぃ | 作成日時:2023年9月8日 20時