そこにいるはずだった ページ37
崩れ落ちる道長さんに、エースが駆け寄る。
「おい、大丈夫か!しっかりしろ!」
「何故だ…俺とお前の何が違う、なぜお前にできて……俺にはできない。」
「何の話だ…」
「とぼけるな、お前が言ったんだろ、?負けなければ…いつか勝てる日が来るって、」
そんな話をして、道長さんは苦しむ、IDコアが割れたのだ。道長さんはドライバーをエースに渡す。
「全部嘘だったのか、?俺たちを化かしてただけなのか、?もし違うと言うなら、証明してみろ…お前の言葉を、信じさせてみろ……」
『道長、さん……やだ、』
そんな事を言っていると、ジャマトライダーは景和くんと袮音ちゃんを倒し、私の方へ向かってくる。
「ラビル、!タイクーン、ナーゴ!ここは引くぞ。お前らが退場したらゲームオーバーだ。この世界を救えなくなる。」
サロンに戻ってきたが、その後の記憶は虚ろで、袮音ちゃんの胸に抱かれ、泣いていた。
「タイクーン、ナーゴ、ラビル。君達がゲームをクリアすれば済む話だ。」
ギロリさんに呼ばれ、意識がはっきりし、袮音ちゃんとともに立ち上がる。
「俺には無理ですよ、そもそもジャマトって何なんですか。退場した人たちとなにか関係があるんじゃ、こんな迷いの中で、どう戦えって言うんですか。」
「理想の世界を叶えたくないのか。」
「叶えたくても、実力がないんです。今はまだ。」
『もう、無理です……私には、』
「そうか、なら分かった。君たちの助けになるアイテムを用意しよう。」
そう言ってギロリさんはアイテムを取りだしてくる。
それは、ブーストバックルだった。
「ギロリ、言ったはずだ。俺たち参加者はゲームマスターの駒じゃない。戦うかどうかは自分で決める。」
「ならば君はなぜ戦う。たとえラスボスを攻略しても、君はデザ神にはなれない。なのに何故、」
「……俺の世界を守るためだ。このバックルは借りてくぞ。この世界は俺に任せとけ。」
エースはそう言ってブーストバックルを取る。
「却下だ。お前にはもう、仮面ライダーの死角はない。」
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作者名:しぃ | 作成日時:2023年9月8日 20時