ずっと ページ28
彼が家を出てから少したった頃、デザグラからのお呼び出しがかかる。
今回のゲームは迷宮脱出ゲームだそうだ。
説明を聞いた途端、私達の足元か消え、そのまま異空間に飛ばされた。
異空間には、少し古そうな豪邸と、一般人5人がいた。そしてその中には景和くんの姿も、
私達はひとまず、2人1組でペアを組む。
私は、政宗に似た大人しい高校生とペア。
一般人は5人、私達は6人のため、ウィンさんはツムちゃんとペアを組んだ。
そして、ジャマトがやってくる。
ジャマトがこちらに近づくと同時に景和くん達が苦しみだす。
どうやら、ジャマトが近づくと首についてる物が閉まるらしい。
私たちはそれぞれペアの人を連れ逃げることにした。
『ここまで来れば……』
「A!これどうなってんだよ!?」
突然名前を呼ばれ、振り返る。どうやら政宗似、ではなく政宗本人だったらしい。
今日は遠くに出掛ける用があり、バスを利用したところ地面に穴が空き、バスが転落。気がつくとここに居たそうだ。
『まじかよ政宗かよ、似てるだけだと思ってたのに、』
「俺だよ!友達見間違えてんじゃねーよ。」
『ごめんごめん。テンション違いすぎてw』
「あんな状態で知らない人ばっかなのにいつものテンションは無理だろ!?」
『確かにw』
そんな話をしていると政宗が苦しみ出す。
『ジャマトか、政宗!こっち!』
そう言って近くにあった扉を開けると道長さんと鉢合わせした。
「ぶね……おい、!そっちジャマト居んぞ。」
『って事は、挟み撃ちって訳ですね。』
道長さんと目を合わせ、頷き合い変身する
「『変身!』」
一般人2人を庇いつつ、続々とくるジャマトを倒す。一通りジャマトを倒したかと思った頃、ジャマトライダーの姿が見える。
『まずい…。』
ジャマトライダーはかなり強い、私は武器を持っていない。今までは素手で何とかなっていたが、こればかりはなんとも出来ない…。
そう考えていると、脳内に知らない声が響く
-武器を考えろ-
武器、?刀、とか?
そう考えると、視界に赤黒い液体が見える。段々と液体が固まり、刀が出来る。
私は咄嗟に出来たばかりの刀を手に取りジャマトライダーに切り掛る。
しばらく決着も付けられず戦っていると、目眩がした。1度は耐えたが、目眩はどんどん強くなっていく、
「A!あぶねぇ!」
後ろから政宗の声がする。
どうやら私はしゃがみこんでしまったようだった
「戦場で気ぃ抜くな。足でまといだ。」
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作者名:しぃ | 作成日時:2023年9月8日 20時