Calling you ページ24
第1フェーズが終了し、サロンに戻ると、ペアの人はいなかった。きっと死んでしまったのだろう。
周りを見渡すと、何やらエースと道長さんが話し込んでいるようだった。エースはこちらに気づき、向かってくる。
話は、エースのペア、晴家ウィンさんが、パンクジャックである、という話だった。
パンクジャックさんは、あの時、神経衰弱ゲームの時に、奏斗くんに騙されていた私を助けてくれた人だ。
彼であるなら、一言お礼を言いたい。
けど、ウィンさんは
「人違いだな。」
とだけ言うと、私に興味を持ったかのように見てきた。
「へー、君かわいーじゃん!名前、なんて言うの?」
『あ、Aって言います。』
「名前まで可愛い!Aちゃん、覚えたぜー!」
さっきまでツムちゃんに一目惚れしたとか言っといて、調子のいい人だ。
「つーかお前、チームの奴は?」
道長さんが、1度周りを見渡してから話しかけてくる。
『あぁ、ビビって逃げて死にました。』
「じゃあ、ラビル1人か。大変だな。」
そんな話をしていると、第2フェーズ開始。
なんと8本も旗が取られているようで、状況はかなり悪化していた。
とにかく必死に旗を守りつつ、何とかジャマトを倒す。こんな状態で、本当に生き残れるのだろうか。
何とか生き残り、第2フェーズ終了。
サロンに戻り、ソファでぐったりしていると道長さんたちが帰ってきた。
そこには、以外な人物もいた。
『祢音ちゃん!?』
「えへへ、鞍馬祢音!参加しちゃいました!という訳で、よろしくね!道長、エース様、A!」
そう言って元気そうな笑顔をみせる祢音ちゃん。
「意外なライバルの参戦だな。」
「馴れ馴れしくしやがって、お前なんか眼中に無い。」
祢音ちゃんも参加し、前回のデザグラの雰囲気が戻ってきたような感じがした。
ゆめをみた。
以前に夢に追加された景色は、1回目のデザグラのものだった。
そして新たに追加されたのは、私を含む6人話す景色だった。
そこには何故か、道長さんの姿はなかった。
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作者名:しぃ | 作成日時:2023年9月8日 20時