こえはひびいている ページ20
景和くんは、サロンのベッドで眠っていた。
そんな彼の元に、1本の電話が…。彼の姉からだった。
電話は彼の姉、櫻井沙羅さんがジャマトに襲われているという内容だった。
景和くんはその電話を聞くなり、飛び起き、ツムリちゃんの心配を他所に、戦場へ向かう。
そして景和くん以外の全員がライダーに変身。
景和くんは現場につくなり姉を探しに行った。
私達は全力でナイトと戦うが、歯が立たず…。
サロンへ戻ると、景和くんはかなり緊迫した顔をしていた。
なんでも、ジャマトに彼の姉が攫われたとのこと。
彼は皆に協力を持ちかけるが、皆はそれを拒否。
当然だ。皆叶えたい理想がある。
そのために、ラスボス戦まで来たんだ。
そこで他人をデザ神にさせるような真似をするバカなど居るはずがない。
居るとしても、それは相当なお人好しだ。
姉がピンチになり、冷静さを失っている景和くんに、エースが喝を入れる。そして彼は、自ら戦うことを選択した。
-ボスジャマトが現れました-
その合図と共に私たちは転送される。
景和くんは、囮になろうとブーストバックルを使い、エースがニンジャバックルを使おうとした時、ニンジャバックルは光を放ち、景和くんを庇う形で飛んで行った。
そこからの景和くんはすごかった。
ブーストニンジャに変身し、囚われていた人々を救出。
ナイトがひるんだ隙にエースが缶を蹴り、そこに私が追い打ちをかける。
缶は無事にエリア外へ出たはずだったのに、ゲーム終了の合図は出なかった。
景和くんは、姉の無事を確認し、大怪我によるリタイアという結果になった。
先程の共闘で景和くんと、エースの溝は、完全に埋められたようだった。
「こんな世界は、俺が終わらせる。」
エースのその呟きを、私は聞き逃していた。
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作者名:しぃ | 作成日時:2023年9月8日 20時