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彼女の行動パターンは頭に入っている。
彼女の好きな仕草は頭に入っている。
彼女の嬉しい言葉も頭に入っている。
完璧だ。今日から僕は彼女を探す。
デザイアグランプリで脱落してしまった彼女。前々から世間話で彼女のよく行くスーパーやショッピングモールは調査済み。そして今日、とあるショッピングモールへ行くつもりだということも。
……見つけた。見つけたのはいいがすぐに行く訳には行かない。焦りは禁物だ。
ショッピングモールの買い物客を装い、少しづつ彼女の元へ。
彼女と肩がぶつかる。
「すみません!」
彼女の荷物が落ちてしまう。ここまでは想定内。
「こちらこそすみません。手伝いますよ。」
そういい、彼女の荷物を拾う。その中に1つ雑誌を見つける。
「この歌手、好きなんですか?」
そう、僕は彼女がこの歌手が好きなことも今日の買い物はこの雑誌を買うために来ていることも全部知っていた。
「え、?知ってるんですか?!」
と、嬉しそうな声を上げる。相変わらずかわいい笑顔だ。
「はい。そちらこそ、マイナーなのによく知ってますね。」
「そーなんですよ!マイナーだから語れる相手いなくて!お仲間いたんだ〜!」
君が純粋で良かったよ。簡単にお茶をする予定が組めそうだ。
「もし、良ければですが。お茶、しませんか?」
「良いですね!お名前聞いても、?」
キラキラとした目が僕を捉える。こんなに単純で、悪い虫が簡単に着いてしまう、。
「大智です。五十鈴大智。」
「大智さん!私はAAって言います!」
「Aさん、よろしくね。」
「はい!」
そこから少しずつたけど僕達は仲良くなった。
僕が脱落したとき用に携帯のメモ帳に彼女のことを全て書き込んで置いていた。
そして、デザグラは終わった。ギーツの優勝だった。
そんなことも忘れ、僕は相変わらず彼女の攻略に明け暮れた。最初はなぜこんな子を好きになったのか分からなかったが、段々と今の僕も絆されて行った。
ある日、僕らの前にツムリと名乗る謎の女性が現れた。タイミング悪く、告白をしようとしたタイミングだった。
ー五十鈴大智様、AA様、おめでとうございます。今日からあなたは仮面ライダーです。ー
と言いながらこちらにボックスを差し出してくる。不審に思いつつ受け取り、中身を開ける。謎の丸い物体と黒と白の無機質な物が入っていた。
「大智くん、これなんだろうね、。」
「分からない、触ってみるかい?」
と言いながら2人で同時に丸い物体に触る。
ラッキーライダー
ジーン
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しぃ(プロフ) - 刻卯さん» リクエストありがとうございます!頑張ります! (8月20日 21時) (レス) id: 6a464d9ee3 (このIDを非表示/違反報告)
刻卯(プロフ) - はじめまして!リクエスト大丈夫でしょうか??一目惚れしてみた、されてみたをお願いします。キューンくんがとても好きなので出してくれているのが嬉しいですこれからも更新頑張ってください✨ (8月20日 21時) (レス) id: e20218d379 (このIDを非表示/違反報告)
しぃ(プロフ) - 緑葉松音さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます!口調が少し迷子気味ですが頑張りますw (8月18日 11時) (レス) id: 6a464d9ee3 (このIDを非表示/違反報告)
緑葉松音 - コメント失礼致します✨すごく素敵な作品ですね!ニラム様も出してくれるのありがたいです!更新楽しみにしてます✨無理せず頑張ってください! (8月18日 11時) (レス) id: c6492dfdc6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しぃ | 作成日時:2023年8月18日 10時