運命的な？

ご褒美 ページ36

由伸｢凪〜？｣

『何〜？』

名前を呼ぶと、すぐにこちらを向く凪が可愛くて仕方ない。
195の巨体だけど、中身は意外と子供なのだ。
そーいちとかと対して変わらない。

…はっ、見とれた。
違う違う、凪が可愛い事はいつもの事なのだ。
じゃなくて、

由伸｢ん！！｣

『…えっなに何？』

由伸｢俺今日！ノーノー達成した！｣

『あぁ、ご褒美頂戴とか言ってたね』

由伸｢だから！ん！｣

『…ハグしろ、って事？』

その問いかけを待ってた！
そう！何を隠そう俺は今日、2年連続のノーヒットノーランの完全試合を完成させたのだ！
だからご褒美頂戴って事で凪を部屋に呼び出していた訳だ。
＿＿＿＿＿＿＿ご褒美って言っても、ハグして欲しかっただけ。

俺も、凪も。
一緒にプレー出来るのはもう限られているから。
今のうちに、しっかり噛み締めて置きたい。

『はい、ぎゅ〜』

由伸｢……ｽｰｰｰｰｰ｣

『うわっ、吸うな吸うな!!!!!美味しくないぞ！(？)』

由伸｢…、なんやそれ、笑｣

幸せって、こういう事を言うんだろうなぁなんて思いながら、ひたすら凪と入れることを願う。
どこに行っても、何をしてても。
凪と一緒に居たいと思った。

由伸｢‎…凪｣

『ん？』

由伸｢呼んだだけや｣

『え〜なんかありそ〜』

由伸｢なんもない。…力緩めるな｣

『だって由伸潰しちゃいそうで…』

由伸｢俺そんなヤワやないわ笑｣

『ん、…小さ』

由伸｢悪口か？｣

『違うし〜』

由伸｢…明日もこれして｣

『明日宮城がノーノーしたらね』

由伸｢無理やん｣




宮城｢…なんか俺、今すっごいバカにされた気がする｣

紅林｢何言ってんの？｣

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