運命的な？

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紅林「…でも、抜かされちゃます。練習しないと、ここは凄い人ばっかりだから」

くれがこんなに言うなんて珍しいななんて考えながらも、やっぱりくれだって、負けたくない気持ちは一緒だよなと思った。
練習をしなきゃ、一軍定着なんて夢のまた夢のだから、水を飲まなくても、汗をどれだけかいても練習が足りないと感じるのは、よく分かる。
俺もそうだったから。
幼なじみ、同級生、後輩、先輩、同じポジションの人達。
その全ての人には負けたくなくて、練習して練習して練習して、俺は怪我をした。
まぁ実をいうと、プロになってからも一回熱中症で撃沈したことがある。
あるからこそ、自分を大切にしてほしい。
まだ大丈夫って思いを、少しセーブすることも大切なのだと、何回も実感した。
そのお陰で今は落ち着いて過ごそうと、休むことも大切だと学んだけれども。
けれども！
なかなかその思いを伝えるのは難しいことだ
だから、口下手だけど、一番分かりやすい言葉でくれに話す。

『弘太郎。あのね』

紅林「…？」

『俺は、自分を大切にしてほしいな。弘太郎が頑張ってるのも、負けたくないのもよく分かるよ。でも、休むのも大切なの。弘太郎が抜けたら、守備の要が居なくなっちゃう。俺は、自分が倒れるより、何よりそっちの方がやだな。今は無理する時じゃないよ。治ったらいっぱい練習付き合ってあげるから、今は休もう。』

ね？と言うと、観念したのか、くれは小さく「はい」と返事をすると大人しくグローブを取って置いた。

『じゃあ早く行こう。ごめんね長くなっちゃった』

紅林「いや、大丈夫です。凪さんが言うと説得力ありまｯ！？」

『ぅおｯ！だから立つなっていってんでしょ！』

紅林「あっすいません…」

あからさまにしょげているくれは、なんかいつもより犬のようだった。

結果おんぶというのに落ち着いて、そのままくれを医務室にとどけて俺は練習に戻った。
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(凪さん昨日はありがとうございました)
(いーえ！よくなった？)
(あのあと帰って寝たら治りました。凪さんのお陰です)
(それはそれはよかった。もう無理しちゃダメよ！)
(了解っす。てか凪さん。)
(ん？)
(昨日俺のこと弘太郎って呼んでましたよね)
(…バレた？)

(これからも呼んでくださいよ。こーたろーって)
(嫌です)
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更新遅れてごめんなさい！
課題が終わりませーーーーーん！！泣
これから少し忙しくなるのでまた遅れぎみになりそうですごめんなさい泣

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