熱中症の話 ページ28
※選手の体調不良表現があります!
『ん〜暑いね〜』
今年の暑さは異常だと常々思っている。
日焼けなんて気にも止められないし、水がなければ生きていけない。
でも水を飲みすぎてもお腹を下してしまう。
お腹が弱い俺からすると、そこの調節が一番難しいところだ。
でもまぁ水を飲まないと干からびるので、水を飲みに向かっていると、なんか、なんか、なんかチーンって効果音がよく似合うような体制の人を見つけた。
『くれ〜だいじょぶか〜?』
紅林「…だいじょぶ、っす」
『全然大丈夫そうじゃないよ』
椅子に座って顔を下げていたので全然わからなかった。
くれは顔を真っ青にしてうつむいていた。
しんどそうな仲間を見て、放っていくわけにはいかないだろう。
『ちょ、くれ顔色悪すぎ。水のんだ?』
紅林「なんか飲む気になれなくて…」
『あーしんどいね。医務室行こうか。とりあえず涼しいとこ…』
紅林「あの、おれは大丈夫です。水、ちゃんと飲みますから。」
ありがとうございますと言いながら立ち上がった瞬間、くれの体は足に力が入らなくなったようにふらついてそのまま倒れそうになった。
急いで腰を掴んで座らせる。
『立ちくらみしたでしょ』
紅林「…だいじょうぶで『どっからどう見ても大丈夫じゃないでしょ?』…」
『あーこれ。さっき持ってきたばっかだから首巻いて?』
なんか首にまく涼しいやつをくれに渡すと、暫く見たあと大人しくそれを首に着けた。(あれです。あれ。)
『よしよし。水飲めそう?アクエリあるよ』
紅林「…アクエリ飲みます」
『ちょっとずつでいいからね』
というとその通りに少しずつアクエリをに運び始めたくれ。
さて、困った。
周りには誰もいない。
医務室もここからは少し離れている。
氷もないし、早いところ行かなくてはいけないのだけども、どこを通って行こうか。
あまりテレビとか広報さんには抜かれたくない姿だろうし。
うーんうーんと頭を抱えていたところ、くれが声をかけてきた。
紅林「なぎさん、ありがとうございます。もう平気そうですから。」
と、また立ち上がる。
で、ふらつく。
もう一度ベンチに座らせてくれに向かって言った。
『くれ。』
紅林「いかないと…レギュラーが…」
『弘太郎。』
紅林「…?」
またもや汗がにじんできたくれの額をタオルで拭きながらゆっくり話す。
『弘太郎は、大切な仲間なの。いなくちゃいけないの。だから今は無理して動かなくていいよ。ね?動いちゃ、ダメ』
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みんた - マウントを取る宮城くんかわよい…😭 (10月2日 22時) (レス) @page35 id: 5fbd44038e (このIDを非表示/違反報告)
あかい(プロフ) - ぱりぱりさん» リクエストありがとうございました!!しゅんぺーたのあのなんとも言えない可愛いお顔が大好きです😘 (8月19日 13時) (レス) id: 2b53464a18 (このIDを非表示/違反報告)
あかい(プロフ) - みんたさん» リクエストありがとうございました!!よわよわよちのぶ…これは癖になりますね(?) (8月19日 13時) (レス) @page28 id: 2b53464a18 (このIDを非表示/違反報告)
みんた - わぁい!悪夢のお話、採用ありがとうございます!!本当に嬉しいです…✨よわよわ由伸たのちんでいただけてよかったです☺️ (8月16日 23時) (レス) @page25 id: 5fbd44038e (このIDを非表示/違反報告)
ぱりぱり(プロフ) - しゅんぺーた推しなので、ぺーたが出てくれると嬉しいです!憧れの凪さんとご飯!とか、凪さんの隣に座っちゃったとか、凪さんにピッチング褒められたとか、内容は何でも大丈夫です!よろしくお願いいたします! (8月15日 21時) (レス) @page21 id: 69dbc4e79e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あかい x他1人 | 作成日時:2023年7月23日 23時