運命的な？

山脈と来れば！ ページ19

《昨日の試合はバッファローズ山脈の活躍により〜》

『…みんなしてバッファローズ山脈バッファローズ山脈って…』

食堂のテレビに映し出された映像に嫌気がさす。
オリックスには、バッファローズ山脈と呼ばれる山崎福也、山本由伸、山岡泰輔、山崎颯一郎の4人の投手がいる。
今年からは舜平大もなのかな？
苗字に山が着いてるだけでこんなにちやほやされて…

由伸「お？俺が映ってんやーん！」

颯一郎「昨日の試合のやつじゃん」

そんなことを考えていたら山脈のうちの2人がきた。

由伸「なんか凄い顔してるけど」

颯一郎「なになにどんな顔」

ニヤニヤしながら顔を覗き込んでくる2人。

『べっつに〜？いつも通りの顔ですけどぉ〜？』

不貞腐れながらそう答えると、由伸が「あ！分かった！」と俺に向かって指をさした。

由伸「俺らが山脈山脈って言われてるから嫉妬してんねや〜！」

颯一郎「あ〜そーゆーことぉ？？笑笑」

由伸「モテるヤツは困るなほんまぁ〜？？？」

『…ウッザ！！！』

思わず口にしてしまった…だって…だって……

『事実だから余計腹立つんだよ！！！！！』

由伸「開き直りよったこいつ」

イケメン山脈なのは本当なのだ。
別に否定する気はないが…

『やっぱ俺もなんかかっこいいそーゆーの欲しいよな……』

由伸「しゃーないやろ。お前の苗字色々入ってるやん。」

『はーーーー？？色々って何？自然がいっぱいなだけだしぃ』

颯一郎「まー林とか川とかいっぱい居るし。俺たち文字が同じで色んな苗字が入ってるからな」

『そんなことないし！！くれーーーーーー！！！』

紅林「はーい！！！！」

『俺たち林コンビだもんな！』

紅林「えっそうなんですか」

『合わせろ』

紅林「あっ…はい！！！」

『ほら！！くれもこうやって言ってるし！』

由伸「今言わせたよな？」

颯一郎「てか林が入ってるとこ別々だし」

『別にいいじゃん』

紅林「俺何したらいいんすか？」

『なんもしないでそこに居たらいいよくれは♡』

紅林「あっ分かりました」

『そーゆーこと』

颯一郎「小林コーチもそこに入るんじゃねーの？」

『小林コーチはさ違うじゃん。ほら、もう立場がさ』

由伸「川じゃなくてええんか？」

『川はいいよいっぱいいるから』

由伸「あっそ」

『よーしくれ！！後でご飯行くで！！』

紅林「えっはい！！！やった！！」

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