運命を乗り越えて。 (ページ10)

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幼なじみってページ10

『…今日は由伸と颯一郎か』

颯一郎「えやだ？」

『別にー』

由伸も颯一郎も、凄いピッチャーだから受けるのは全然苦じゃない。
でもこう、違うチームのピッチャーも受けてみたいよなー
朗希とか大勢さんとか！
あわよくばダルさんとか！

まぁ後日に受けられるからいいけど。

今日は午前が颯一郎で、午後に由伸を受ける予定だ。
ストレッチをしっかりしてピッチングに挑む。

『づがれ"だ～』

流石に１日キャッチャーは疲れる。
でも明日はバッティングだから楽しみ。

疲れた疲れたとご飯を食べようとすると、隣に誰か来た。

朗希「お隣失礼しまーす」

『おー朗希じゃん。あんま話してなかったね』

朗希「ですね。話したくて来ちゃいました」

『お前…可愛いな』

やはりいくつになっても後輩は可愛いものだ。
とくに朗希はノリがいいし素直でニコニコしているので可愛がっている。

朗希「それにしても、凪さんに受けてもらえるなんて夢みたいです」

『そーか？嬉しいなぁ』

朗希「ピッチャー陣からすると、凪さんに球受けてもらうなんて夢のまた夢なんですよ。
由伸さんとか、羨ましいです」

『そんな褒めてもなんもでないぞ？』

色々話しながらご飯を食べていると、向かいに由伸が座った。

由伸「凪独り占めか？朗希」

朗希「由伸さんたちはいつも一緒なんだから少しくらいいいじゃないですかそ」

由伸「いうて一緒やないで」

朗希「嘘ですよ。」

おーおーなんか言い争ってる。
俺も有名になったなぁ、嬉しい。

『やめて！！俺の為に争わないで！！』

由伸「…」

朗希「あっ…すんません…」

『どうしてくれるこの空気。』

元はと言えば、お前らが喧嘩してるのがいけないんだぞ！

翔平「おーい凪ー」

『ん、翔平』

翔平「これからストレッチなんだけど一緒にやんね？」

『やるー！』

由伸「…幼なじみって羨ましいな」

朗希「ですね。最後の翔平さんの顔みました？」

由伸「見た。」