話し合いじゃない ページ6
まぁ、侍ジャパンに招集された時点で気づいてはいた。
大谷翔平という人物。
この数年でメジャーでも日本でも名前を聞かない日は無いほど超人気者になっていた。
世界で戦うなら、翔平の力は必要不可欠。
いつくるのか、何を話せばいいのか、色々戸惑っていたけど遂に会ってしまった。
翔平「久しぶり。凪。」
変わってない。あの日から知名度も、能力もきっと、全て変わって居るのだろうけど。
俺に対する話しかけ方は何も変わっていない。
『…翔平』
やっとの思いで絞り出した言葉。
やっと会えた。
由伸「…俺あっち行ってる。大谷さん。また後で」
翔平「うん。よろしく」
由伸「よろしくお願いします」
由伸には翔平と喧嘩したことも、連絡を取っていなかった事も全て伝えてあったので、空気を読んでくれた。後でご飯でも奢ろ。
翔平「肩は治った?」
『うん。治ったよ。』
翔平「…あのさ凪」
『ごめん翔平!!!』
ずっと言いたかった言葉が言えた。
『あの日さ、翔平が心配してくれたのは分かってたのに大声だしちゃった。ほんとごめん。心配してくれてありがとう。だからさ、これからもさ、』
拒絶されないかな。
今翔平どんな顔してるかな。
心ではそう思って居ても、口は進んだ。
『…仲良く、してくれる?』
恐る恐る言った。
そこで初めて翔平の顔を見た。
_____けど、翔平の顔は思っていた顔とは全然違った。
え、なんか笑い堪えてる?
翔平「っふ」
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作者名:あかい x他1人 | 作成日時:2023年7月3日 0時