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第7戦。 ページ46

※あっという間に日本シリーズでごめんなさい。


______________________

スコアボードに刻み込まれた
1。

それは、終わりを表していて、

シーズンが始まってから、気を抜く事無くみんなで勝ち進んできた。
みんなで励ましあって、負けても次の日は勝って。
そんなこんなで3連覇して、CSも勝って。
やっとの思いで辿り着いた日本シリーズ。

勝ちたい気持ちは相手も一緒。
勝っては負けて、ギリギリまでやり込んで迎えた第7戦。

改めて、プロ野球は凄いなぁと実感した。
オリックスの投手陣が凄いのは、俺が1番よく知ってる。
それでもあれだけ打たれるということは
相手の技術の方が上だったという事。
それは認めざるを得ないなぁ、なんて思っていたら
先発の大弥が泣きながら近寄ってきた。

「凪さ、ごめんなざッ、おれッ、おれぇ……」

『あーあー、そんな泣かないでよ。ナイピッチだったよ。良かったよ。』

「う"〜…泣」

可愛い後輩を持ったものだ。
試合前は

"今日は僕、凪さんのために試合するんで"

な〜んて
頼りがいのある事を堂々と言ってたのに

『大弥まだまだお子ちゃまだなぁ』

「おごちゃまじゃないれ"す"」

『ぐしゃぐしゃじゃん笑』

でも
本当に最後なんだなぁなんて
実感が湧いて。

未だに泣いている大弥とロッカーに入ると
みんな静かに俺を見つめてた。

監督は「ミーティングはまたやるから、今日は終わったらすぐかえりぃや」と言っていたから
話すなら、今じゃないか。

99「…凪」

『はい。……お疲れ様、でした。やっとの思いで辿り着いた日本シリーズ、やっぱり野球は楽しいなって、実感しました。僕にとっては、オリックスでプレーする最後のシリーズでしたが…めっちゃ、楽しかったです。みんなで笑うのも、勝って胴上げするのも、全部楽しかった。僕は信じてます。みなさんなら、きっと大丈夫です。来年も勝って、4連覇できます。その時には、今年の正尚さんみたいに動画贈りますね。本当にお疲れ様でした。お世話になりました。』

あぁ、泣きそうだ。
でももう泣かないって決めたから。
目にぐっと力を入れて耐えていると、ラオウさんの「頑張れよ!」を合図に
拍手とともに応援の声が飛び交った。

颯一郎「頑張れよ"!ズビッ」

『ちょ、かっこいい顔台無し!笑』

本当に楽しかった、なぁ。

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作者名:あかい x他1人 | 作成日時:2023年7月3日 0時

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