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ページ36

正に劇的サヨナラ。
こんなに興奮したの、いつぶりだろうか。
ましてやあの、打てないと嘆いていた宗が、決勝打を決めてくれた。
もう涙で前が見えなかった。
何を言っていたかも覚えてないし、どんな風に動いていたかも覚えてない。

________まぁ覚えていたら、宗に抱きついていた事も忘れずにいるんだろうけど。

ロッカーで腫れた目を見せまいと冷やしていると、秀悟の声と共に誰が入ってきたのか大体検討が着いた。

宗隆「…そんな泣く?」

翔平「優勝レベルで泣いてるwwwwwwwwwwww」

『…ぅっさい、』

未だにヒグヒグしてるけど、本当はもっと喜びたいのだ。
でも情けない姿はあんまり見せたくないから(泣いてるところが既に情けないけど、)目だけは見せたくない。

奥の方から佑京さんが「翔平さん追い越すかと思った」とか言ってるのが聞こえて、すげぇななんて思いながら目を拭いていると翔平が隣にきた。

翔平「楽しい試合だったなぁ」

『うん、ほんと、俺が出てない時はそうやっていいのやるんだから』

翔平「お前が出ててもやったよ」

『言ったな?』

翔平「はは、怖い怖い」

みんなが喜んでいる。
みんな、笑っている。
単純だけど、あぁいいチームだなぁなんて思ったりして。
翔平が隣に居ることも、段々当たり前の様に感じていて。

翔平「…凪」

『ん?』

目も大分冷めたので、タオルを顔から外すと
翔平の整った顔が1番に目に入った。

翔平「ありがと」

『…何が?』

翔平「ん、これ。」

そう言って翔平が出したのは
俺とお揃いのネックレス。

翔平「凪がおまじないしてくれたから今日も打てた」

『なにそれ笑俺は何もしてないよ』

翔平「凪のおまじない〜」

『よく分かんないわ』

宗隆「あっ、俺も打席入る前凪におまじないしてもらった」

『あれおまじないなんかな?笑』

秀悟「え〜まじ?俺もやって貰おうかな」

『秀悟は有料だから』

秀悟「んんんなんで??」


和やかな雰囲気で安心する。

このまま決勝も、

"みんなで"勝つ。

決意。→←メキシコ戦



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作者名:あかい x他1人 | 作成日時:2023年7月3日 0時

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