運命を乗り越えて。

イタリア戦 ページ34

＿＿＿今回のイタリア戦でMVPをつけるとしたら

俺は間違いなく翔平だと思う。
…そりゃ贔屓も入ってますよ、

でもまさか、あの翔平がバントをするなんて誰も思っていなかっただろう。
俺も思ってなかったもん^^

ヒットはあるけど、点は中々入んないなぁなんて思っていた3回。
翔平のバントが内野安打になったのが全ての始まりだと思う。
まずショートゴロの間に先制。
これだけで本当にめちゃくちゃ安心していたんだけど、
まだまだ終わらず。
少しずつ少しずつランナーを貯めて迎えた岡本和真。
3点を入れるスリーランホームラン。
この時のことは興奮しすぎてあんまり覚えてません。

その後も着々と点を入れて5回。
2失点をして翔平がマウンドを降りた。
『すげぇピッチングだったよ。お疲れ様』
「ん、後は任せた。」
珍しい、翔平から「任せた」の言葉に
更にやる気が出たのは言うまでもなかった。

翔平が降りてからは、割とスムーズな試合展開だったと思う。
結果は９対３で日本の勝利。
失点の3点は俺のリードのせいでもあるので、後で反省会をしようと思っていたのは言うと弄られるので内緒にしておきます。

因みに俺は3打数2安打と、得点には繋がらなかったけど打てたので良かったと思います(甘い)

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「凪ぃ」
『おっ、3打数2安打1得点の村上くんじゃないか』
「打てたよ。褒めてください」
『宗最近割と…って言うか普通に打ててるじゃん』
「でも５番に落ちちゃった」
『凹むことじゃないじゃん、全然上位打線じゃん、、』
「そりゃ、まぁ」
『くそっ………次も打ってよ』
「わかってるし〜。凪も打ってね」
『ん、』

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