オーストラリア戦 ページ29
翔平に背中を押してもらったものの、やはり緊張が解けなくて手に人を書いては食べ、書いては食べなんてしながら観戦していた初回。
少しずつランナーを溜めていき、打席に立ったのは翔平。
翔平ならやってくれると信じていながらもやはりドキドキするもので。
無意識に手を握りながら翔平を見つめていると、
_____やってくれた。
球場に響いた快音は次に歓声と化し、翔平は確信歩きをしながら小走りし始めた、
なんて頼りになる仲間だろう。
なんて強い幼なじみだろう。
ハイタッチをしながら徐々に近づいてくる翔平。
ヘルメットをとって、俺の前に立つとこう言った。
翔平「どう?久々の幼なじみは。」
『…最高すぎ。愛してる』
すると翔平は嬉しそうに笑い、「楽にやってこい。楽しみにしてる」と俺の背中をまた押してくれた。
大切な初回の守備。
由伸のピッチングは好調だった。
とりあえず初回は三者凡退。
グローブを差し出して『ナイピッチ!』と言うと由伸も「ナイキャッチ」といってグローブでハイタッチをしてくれた。
いつもどおり出来ている。
いいぞ。このまま。
ちなみに俺は第一打席でヒットを打ったのでそれだけでちょっと安心した。
そのまま試合は順調に進んでいき、日本は五回までで七点を先制し、由伸は4回まで投げきった。
五回から六回までは奎二が投げ、七回は大勢が投げた。
大勢が変わったタイミングで俺も交代。
最終回に一点だけ入ったが、7対1という大差で勝利することができた。
_______________
『やっほ宗。お疲れ〜』
宗隆「お疲れ様〜お話しにきた」
『ん!入って入って!!』
この日、宗とは褒めあいっこしてから選手達を動物に表すなら何かという論争で盛り上がった。
≪え〜…ん〜…迷うな…≫
≪んー…やっぱり大谷さんは犬じゃない?≫
≪でもさ、猫味もあるじゃん?≫
≪じゃあ由伸くんは??≫
≪由伸は決まってる!!≫
≪猫!≫≪犬!!≫
≪≪なんで!?≫≫
侍ジャパンにはいぬが多いという結論で落ち着いた。
(ちなみに宗はパンダ、凪はゴールデンレトリバーらしい)
312人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あかい x他1人 | 作成日時:2023年7月3日 0時