痛い ページ21
韓国戦は、ちょっと言葉が厳しくなるかもしれません!
ご了承ください。
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ヌートバーの声出しにより、少しは和んだものの相変わらずの緊迫の空気の中、試合が始まった。
日本は後攻。先発はダルさん。
3回表でツーランホームランを浴びてしまい、ダルさんはマウンドを降りた。
3点の先制を許す3回裏。
ここで雰囲気がガラリと変わった。
ヌートバー、近さんコンビが連打し、仕上げにまささんの長打ですぐさま逆転をした。
_____いや、この人達が敵じゃなくて良かったと心底感じる。
その後も少しずつ点を入れていき、順調に試合が進んでいたその時。
とんでもないことが起きた。
源さんが走者の場面、2塁牽制をしたあと韓国側がタイムを取った。
すると、源さんがベンチにもどって来て裏に入っていったのだ。
直感で感じた。
源さん、何かおかしい。
急いで着いていくと、源さんは薬を飲んでいた。
そして手に目をやると。
あきらかに正しい位置に指が備わっていない。
向きがおかしい。
痛々しい指に包帯をまいている源さん。
すると不意にこちらを見た。
源「お。凪。」
『…源さん、それ…』
源「あーーちょっといっちゃったわ。大丈夫だよ。ちょっと痛いくらい。」
『…』
源「大丈夫だよ。…ごめんね。」
『源さんが謝ることじゃないですよ…』
源「大丈夫。俺走るから。」
『どうせ止めても行くんでしょ。…無理だけはしないでくださいね…?』
源「わかったよ。行ってくる。」
あの人は毎回無理をする。
もう、勘弁してほしい。寿命が縮まる。
結局この回は何もなく進んでいった。
源さんは、テーピングを巻いたまま試合にで続けていたのだ。
ほんとうに、源さんには頭が上がらない。
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作者名:あかい x他1人 | 作成日時:2023年7月3日 0時