復帰戦 ページ3
怪我を治してからも着々と実力を蓄えていき、球団以外の所でも友達が出来た。
___少々面倒くさい人もいるが。
別に嫌いな訳ではないが、話すと長くなるので出来るだけ話さないようにしている。
のに。
哲人「おー久しぶりやなぁ凪」
『…あーお久しぶりです』
なんで毎回こうなるんだろ。
哲人「せっかくライン交換してラインしたのに1文でしか返さんし。」
『いやー哲人さんに迷惑かなって』
哲人「宗にはめっちゃラインしてたよな?」
『なんのことやら』
おかしい。絶対みんな俺にGPSつけてる。
そんなこんなで、俺の目立たないように作戦は毎回呆気なく終了するのだ。
哲人「なーいつになったらヤクルト来るん?」
『行かないっす』
哲人「みんな待ってんで?」
『わー嬉しいー』
返答に困っていると後ろから声がした。
宗隆「凪困ってるやないですか。やめたげてくださいよ」
『む、むね〜泣泣』
哲人「はぁ〜?困らせてへんわ!なぁ凪!」
『困ってます。』
宗隆「ほら。可哀想やないですか」
哲人「可哀想やない」
『え哲人さん?』
ヤクルトスワローズは教育がなってねぇぜ!?
全く。。
宗隆「そういえば、もう怪我は大丈夫なの?」
『んーうん。まぁ違和感はあるけど大丈夫。』
哲人「それにしても監督も残酷よなぁ。怪我させられたチーム相手に復帰戦なんて。」
『やっぱそう思います?』
____そう。何を隠そう今日は6ヶ月ぶりの復帰戦。その日に怪我を負わされたチームとやるなんて…
こんな事言うのもなんだが、まさに最悪だ。
宗隆「ほんと可哀想。痛かった?」
『当たり前じゃん激痛よ』
哲人「担架で運ばれてったときさ、足はみ出とったよ」
『でしょうね』
運ばれた時に足に浮遊感があったのはやはりそのせいか。
宗隆「まぁ、お互い頑張ろ」
『そだね〜』
哲人「もう怪我すんなよー!!」
宗隆「でもこう見えて哲人さん凪のこと一番心配してた」
哲人「してへん!!!」
『へーえ?』
哲人「してへん!!!!」
『そーですか?ふーん?』
哲人「うっさいわ!はよ行け!」
『呼び止めたのは哲人さんじゃないすか!』
なんだかんだあったが、ばいばーいっていって別れた。
その日は、2対2で引き分け。
ぱっとしないけど、久しぶりの野球楽しかった。
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作者名:あかい x他1人 | 作成日時:2023年7月3日 0時