# 打ち上げ ページ17
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それから、成り行きで五人でご飯に行くことになった。
高いところに連れて行かれそうになったが、私が“ライブ会場近くの居酒屋でいい”と言ったのでここになった。
歩いてる途中、どう考えても男女の比率が合ってない上、四人とも顔が整っているので酷く注目を集めたのは言うまでもない。
店内は個室付きで、個室に案内される。
席はといえば私は彼方の隣になった。
というのも彼方が、
「Aは俺の隣。これは確定だから」
有無を言わさず素早く私の隣に来た彼方に私は呆れを通り越して感動さえ覚えてしまった。
「何食べる？」
メニューを取り、そうだなあ、と彼方と見せ合いながら考える。
取り敢えず唐揚げと日本酒だろうか。
帰りは電車だからお酒は飲んでもかまわないが、酔わない程度にしなければ。
「私は唐揚げですかねー…彼方は？」
「俺？んー…枝豆？」
「え、枝豆だけ？なんか他にないの？」
「あ、玉子焼き食べたい」
みんな決まったので店員を呼び注文する。
「お飲み物お伺いしてもよろしいでしょうか？」
「私はこの日本酒で」
「あ、僕びーる！」
「俺もビールでお願いします」
「あ、俺も〜」
そしてこの流れでただ一人、彼方だけが
「ハイボールお願いします」
「え、彼方さんハイボール飲むんですか！？」
こく、と静かに頷いた彼方は次いで“濃いめで”と告げる。
店員はかしこまりました、と下がっていく。
「ねぇ、彼方ほんとに…ほんとに飲むの？」
「俺、酒結構強いから大丈夫」
それは知ってるけど…と言いながら何となく場の空気が変わったなと感じる。
そう、なんというか、皆の瞳に“彼方に負けずに自分も次は強い酒頼もう”という意志が宿った気がする。
少しして、頼んだお酒が運ばれてくる。
「じゃあ、カミカゼさんライブお疲れ様！かんぱいっ！」
まふまふさんがそういい、私たちはグラスを掲げて同じく乾杯、と言い日本酒を口に含む。
思ったより辛くなくてすっきりとした味わいだった。
「久しぶりに人と飲むわ〜、やっぱビールは美味しいね」
luzさんはそう言い朗らかに笑って楽しそうだった。
「まあお酒が美味しいのは当然だろ」
そんな彼方の頼んだハイボールは既に半分ほどなくなっている。一体いつ飲んだらあそこまで減るんだろう。濃いめだったよね…？
お酒を飲みながら楽しい打ち上げは始まった。
この後には発表が待ってるのだが、今くらいなら忘れて楽しんでもいいよね？
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バニラ@二次元の住人(プロフ) - カリカリうめさん» はい、ありがとうございます。 (2018年2月4日 14時) (
レス) id: fe40d3e339 (このIDを非表示/違反報告)
カリカリうめ - 1コメいただいちゃいますね( *｀ω´)☆ ←変なヤツ笑 作品読みました！めっちゃ面白です！今回めっちゃいいとこで切りましたね笑 続きすごい楽しみです！これからも頑張ってくださいね(o^^o) (2018年1月24日 0時) (レス) id: 9679f84d06 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：バニラ | 作成日時：2018年1月14日 22時
