お姫様とヒーロー�� ページ29
貴方side
結局、私はX1の荷物にしかなれないのだろうか。
覆い被されてまでも、私はそんなことを思った。
辛くても泣いちゃダメだ。泣いたら跡になるし、目が腫れて迷惑がかかる。苦しくても我慢しなきゃ。
そう思っていたのに、私に手を差し伸べてくれる11人の優しさにいつのまにか甘えてた。
押さえつけられた腕が痛い。跡になったらどうしよう。心配なのは、自分よりもグループのことだった。
じわっと浮かんできた涙を拭えるはずもなく、ただ目の前の人を睨む。今私に出来ることはそんな虚勢を張ることだけだ。
痛い、怖い……助けて。
段々近づいてくる顔。強くなる力。
もうダメだって諦めそうになった時、ふっと思い浮かんだのはオッパの言葉。
『 本当に助けてほしい時、ちゃんと呼んで。すぐに駆けつけるから 』
いつからか、11人と一緒にいることが当たり前になって、私の安心できる居場所になってた。
好きなんだ。あの雰囲気が。
大切なんだ、11人のこと。
失くしたくない。居場所も、家族も。
「 ……っオッパッ！」
出せるだけの大声で叫んだ。
すぐに塞がれた口。視界に入る怖い顔にまた涙がこぼれる。その苦しさで噎せてしまったとき、扉の向こうで音がして、まさかと思った。
都合が良すぎるって、そう思ったけど、少し聞こえた声が大好きな声だったから余計に涙が溢れてきた。
「 うわ、埃っぽ……」
「 まさか泣いてないよね？泣かせてないよね？」
「 遅くなってごめん、迎えに来たよ」
「 さて？俺たちの姫に手を出したアホはどこかな〜？」
大きな音を立てて扉が開いて、暗い部屋に光が射したんだ。
「 うちの子、返してもらいましょうか」
そこには、私の大切で、大好きな人達がいた。
ああなんでだろう、不思議だ。
YH「 たく…心配させんな、パボ…」
HG「 よしよし、オッパ達来たからもう大丈夫だぞ」
さっきまでの不安が嘘みたいになくなった。
WS「 うちの子が、随分とお世話になったみたいで」
SY「 あーあー…汚いものは、うちの姫には知って欲しくなかったのに」
冷たい笑顔を浮かべるスンヨンオッパとウソギオッパ。
( お、俺は…ただっ………ヒイッ)
その後ろにいたスンウオッパが、奥の方へ逃げ込んだその人の目線になってしゃがみ、低い声で言い放った。
SW「 ……俺の妹に手ェ出すんじゃねえよ 」
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みみた(プロフ) - もう更新はしないのでしょうか？すごく可愛いのでもっとたくさんみたいです！ (2019年10月22日 14時) (
レス) id: 46b66be466 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ(プロフ) - めっちゃ可愛かったです（；＿；）！ありがとうございます！ (2019年8月17日 21時) (レス) id: 02e4e3b946 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ(プロフ) - 海月さん» ありがとうございます！楽しみにしております！ (2019年8月16日 12時) (レス) id: 02e4e3b946 (このIDを非表示/違反報告)
海月(プロフ) - ソラさん» リクエストそして細かく有難うございます(><)ウンサンとヒョンジュンに少し頑張ってもらおうかな…と思っております！執筆中ですので、可愛らしくもかっこいいお二人を書けるよう頑張ります！ (2019年8月16日 1時) (レス) id: af8c04ac3f (このIDを非表示/違反報告)
ソラ(プロフ) - ちなみに、ウンサンヒョンジュンはヤキモチ妬きなのでほんわかしてにこにこな2人が、どこ行くの！ってぷんすかして何するにも着いてくるって言うのが見たいです (2019年8月13日 3時) (レス) id: 02e4e3b946 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海月 | 作成日時：2019年7月23日 23時
