【水上颯】Jemand, Finde mich. (ページ28)

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第１７２話～水上side～ページ28

水上「…ふぅ」

明日、、東大王の収録だったよな

この前は負けて、、明日は、勝たないと、、

水上「…(でないと、また..ッ)」

顔を拭いてからふと洗面台の鏡に映る自分を見る

…なんて顔してんだよ、、大将の俺がこんなんじゃ..

勝てるものも、勝てなくなってしまう

水上「…しっかりしないとな」

勝てばいい、と言って勝てるほど簡単じゃない

だけど、、勝つしかない

千慧が夕飯してくれてるし、俺も何か手伝いを、って

水上「…なんか、、香ばしい臭いが」

まさかと思って台所に向かってみれば予想通り

千慧「あ、やべ！？」

野菜を炒めている途中で目を離したのか

フライパンに面していた片方だけ真っ黒だった

千慧「クソ、マネージャーからの電話長引いた..ッ」

マネージャーからってことは仕事関係か

…にしてもまぁ、、

水上「なんか野菜黒くね？」

伊吹は料理得意だったのに、

千慧はあまり得意じゃないんだ

千慧「う、うっせーな

つかお前ちゃんと髪拭けよ、風邪ひくだろーが」

…風邪ひくだろーがって言うセリフは一緒だ

水上「野菜の形も雑っていうかさ」

包丁の扱い慣れてないのか、バラバラだ

伊吹が切る野菜はすべて形が整っていた

千慧「形がどんなでも別にいいだろ

腹ん叩釚れば全部消化されんだから」

水上「ふーん、、ほらほら、手止まってる」

千慧「…へーへぇ、分かったよ」

…別にいいだろって言ってる割には、

焦げたとこ見つけては眉間に皺寄せてるんだけどね