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第163話 ページ19

いつも通り大学に行き、


いつも通りに講義を受け、


終わり次第仕事に向かう


長期の撮影を除いてはこの「いつも通り」を繰り返す



兄さんも子役からずっとこうして継続してきたから、


俺もそうしている



今日は午後から講義に出て、


レポートを提出して、家に帰るだけ


…前に大半の仕事がキャンセルになったんでね



入ったとしても、雑誌の撮影と取材かバラエティ番組


演技の仕事はあれから未だ入ってこない



まぁその分勉学の方にも重点を置くことができて、


レポートに追われて睡眠不足ということはない



…だが、芸能人として、、


ましてや国民的俳優となれば話は別だ



仕事をしてなんぼ、メディアに出てなんぼの世界



いくら日本最高峰と謳われる東大を卒業したとしても


所詮はただの学歴に過ぎない



クイズ番組のオファーが来ても、


たかが知れていることだ




…このままではダメだ


父さんの思い描いている通りに生きないといけない


そのために、俺は光永伊吹という名前を与えられた


それが俺にとって生きる理由であり、証、宿命なんだ



俺がちゃんとしないと、


この世から光永伊吹が消えてしまう


それだけは、絶対に避けなければならない



決して、許されないことだ




貴方「……」



…兄さんは、こんな状況で仕事と学業を両立させて


一体どんな気持ちで一生を過ごしてきたんだろう


もし今後会えるときがあったら、色々聞いてみたいな

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作者名:芋ケッピー | 作成日時:2020年3月20日 9時

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