第160話 ページ16
なんで俺はさっき、
自分の名前を教えたりなんか、、
別に呼び方とかなんでもいいだろ
たしかに俺はアイツの望む光永伊吹じゃない
だが、、
__ 水上『 “ 伊吹 ” ..』
いくらのぼせて意識が朦朧していたとはいえ、
俺ではなく兄さんの名前を口にした
やはり双子だから間違えたのか、というよりも
コイツの眼には光永伊吹しか映らないんだと
そういう考えに至った
“ …どこ、に、も、、行、かない、、で ”
“ …やっぱり、助けてくれるって思ってた ”
“ ありがと ”
…俺には睨んだり、つっけんどんなことが大半だけど
兄さんには、あんな顔できるんだな
まぁそうだよな、かつての恋人が消えたと思えば
その存在を名乗る別の人間が現れたんだし
怒って怒鳴って睨んで当然だわな、、
でもなんでそこで俺も名前を教えたりなんかした?
しかも手のひらに漢字で
向こうは向こうで教えたら
「伊吹の名前があるのに変なの」とか言いやがって
多分意識が正常じゃなかったんだとは思うが、
貴方「ハァ、、」
そんな状況で名前を教えて、
目が覚めても覚えていてくれたら、、なんて
空っぽの人間が望むことでもねぇわな
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作者名:芋ケッピー | 作成日時:2020年3月20日 9時