【水上颯】Jemand, Finde mich. (ページ11)

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第１５５話～水上side～ページ11

……ヤバい

山辺「どうかしたかい水上くん..

あれ、伊吹くんじゃないか！」

貴方「あ、、」

見られた、、見られた、見られた、、ッ

　
ドクドクと脈が早くなっていくのが分かる

山辺「いやぁ～クイズの話で盛り上がっちゃって

気付いたらこんな時間だよ笑」

何がクイズの話だ、ふざけんなよ

山辺「…もしかして伊吹くんもここなの？((チラッ」

水上「ビクッ))」

“ 何も聞いてないんだけど？ ”

そんな射殺すような眼差しを向けられて肩が上下する

この人は、異常なまでに伊吹を崇高している

だから俺の存在が気に食わなくて今に至ってる

…もし、伊吹と一緒に住んでいたとバレたら..ッ

水上「ッ、、」

貴方「…あのぉ、、」

山辺「ん？」

・

・

貴方「どちら様でしょうか？」

…え？

山辺「え、いやいや伊吹くんどうしたの？笑」

貴方「いや、、ええっと、多分人違いだと思います

自分は光永伊吹の “ 双子の弟 ” でして

その上なんせ一卵性の方なんで顔も瓜二つなもんで

よく間違えられるんですよ」

……え、伊吹の、双子の弟？？

貴方「あと兄の伊吹はここじゃない別のとこですよ」

さすがは演者というべきか、、

自然体過ぎて、演技だなんて思えない

山辺「え、そうなんだごめんね急に、、」

そう戸惑いながら車に乗り込んで行ってしまった

小さくなってく赤いテールライトをぼうっと見てると

貴方「おい」

水上「！」

振り向いたときに俺は我に返った

さっきのはあくまで演技

テレビ局で別れてずいぶん時間は経ってる

山辺さんに演技する前、

目が合ったとき、彼は一瞬目を細めていたあたり

少なからず察しはついている可能性は十分にある

……いや、いくらなんでも探偵じゃあるまいし

貴方「…とりあえず来い」

水上「え、((貴方「いいから来い」ぇ、ちょっ」

腕を強引に引っ張ってズンズン進んでいき

部屋の中に入って靴を雑に脱いだと思えば

そのまま風呂場まで直行し、

水上「え、な何冷た、！？」

服のままシャワーで冷水を頭から浴びせられる

水上「いきなり何す..((貴方「精液臭いから」！？」

ドクン、と心臓が大きく脈打つ