第３７話 ページ38
部屋を出て外に出ると夜だった
時代が違っても、空はいつ見ても同じ景色だ
1年前にジャパンに来たときも同じことを思った
シノン「……」
リチェールと話していると不思議な感情になる
懐かしい、と言えば正しいのかな、、
霧野「…由井?」
シノン「…霧野君、
もうヨロイの試着は終わったの?」
霧野「…ああ、さっき終わって
少し外の空気を吸いたくてな」
沈みかけの青色の目は曇っている
シノン「ま、気分転換も大事だよね」
視線を遠くの空に向け直すと霧野君は静かに隣に来る
霧野「なぁ、由井
さっき言ってたこと、聞いてもいいか？」
シノン「ん、さっき？」
お互いに遠くを見つめたまま話す
霧野「どうすればいいのか、
未だに分からないままだって話だよ」
ああ、、アレか
シノン「霧野君て意外とSだよね」
霧野「…意外と、て、、
由井から見たら俺はMに見えたのか?」
シノン「いや、そういうわけじゃないけど、、
まぁ言えば、私もサッカーを始めてから今まで
ずーっとジェラシー抱いているんだよって話だよ」
え、と声が漏れた霧野君を見ると驚いていた
シノン「…そ、そんなに驚く?」
霧野「いや、てっきりそういうのは無縁だと」
シノン「私だってジェラシーくらい抱くよ」
霧野「…それは、チームメイトにか?」
シノン「……まぁ、チームメイトというよりも
やっぱり1番は、、フィディオかな」
また驚いた様子で目を見開いて私を見る
霧野「フィディオさん⁉」
シノン「フィディオはみんなが知ってる通り、
10年前のイタリア代表チームのキャプテンで
華麗なテクニックとスピードがあって、
フィールドの全てが見えているようにプレーする
白い流星と謳われた、イタリアの英雄」
霧野「それを言ったら、
由井もヨーロッパ屈指のサッカープレイヤーだろ?
錦もディフェンスがスゴいって言ってたし、」
ディフェンス、、
シノン「私は幼い頃からフィディオを近くで見てきた
だから彼のようになりたくて、ポジションはFW
誰よりも遅くまで練習したけど全然上達しなくて」
霧野「……」
霧野君は静かに耳だけをこちらに傾かせていた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 49人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
芋ケッピー(プロフ) - 先程お邪魔させていただきましたー。 続きが気になります！！帝国メンバーとの絡みも楽しみです^_^ (2018年10月10日 22時) (
レス) id: 1297cf1d5a (このIDを非表示/違反報告)
綾子 - いえいえ。 はい、私の作品の題名は、イナズマイレブン 転校生の謎と秘密 です。 私の作品で感想もお願いします。 (2018年10月10日 20時) (レス) id: b7d309d2d4 (このIDを非表示/違反報告)
芋ケッピー(プロフ) - ありがとうございます！是非お願いします！！ (2018年10月10日 18時) (レス) id: 1297cf1d5a (このIDを非表示/違反報告)
綾子 - とても面白いですね。 更新、頑張ってくださいね。 私もイナズマイレブンが大好きで無印の方で作品を１つですが書いてます。 もし、良かったら私の作品の作品を教えますか? (2018年10月8日 11時) (レス) id: b7d309d2d4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：芋ケッピー | 作成日時：2018年2月11日 16時
