【紫】Snow Manの帝王様、最近破局したらしい Ⅱ (ページ48)

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断ってくれて、ありがとうページ48

～深澤side～

貴方「すみません遅くなりました」

河合「いや、めちゃ早かったじゃん」

貴方「すぐそこで滝沢くんといたので」

え、、た、タッキー！？

河合「え、そうなの！？

なんかごめんな、てか抜けてきて大丈夫だったの？」

話は終わってましたので、と返してから

俺の隣にきて肩を揺すられる

貴方「ほらふっか、帰るよ」

……呼び方、ふっかに戻ってるし

深澤「……」

河合くんに迷惑かけるわけにもいかないし、、

でもちゆといたらまた暴言吐きそう

…やだ、嫌われたくない

そんな奴って思われたくない

口を噤んでると腕を掴まれて横を向かされると

「ほら、」と背中を向けてしゃがむちゆ

貴方「先輩に迷惑かけないの、ほら早く」

深澤「……」

のそのそと腕を伸ばして体重を預けると、

ゆっくりと立ち上がって頭を打たないように少し屈み

俺が落ちないように腰を下ろして、靴を履かされる

…ホントいい歳してちゆに何やらしてんだよマジで

その上、さっき入ったタイミングで支払い済みときた

……どこまでスマートにキメにきてんだよ、ムカつく

店を出て河合くんと別れてからは

タクシーを拾うこともなく、人通りの少ない道を歩く

その間、会話は一切なく夏の夜風だけが吹く

深澤「…滝沢くんと、、その、何、話してたの」

怒ってるかも、と思うと言葉が途切れてしまった

貴方「…『JAPONICA STYLE』のMV制作について」

『JAPONICA STYLE』ってSixTONESの、、え？

深澤「…エム、ブイ？」

貴方「滝沢くんがプロデュースするんだって」

深澤「…そう、滝沢くんが、、SixTONESの、、」

また置いてかれる、という焦燥感が生まれる

もしかしてキンプリの次にデビューするのは、、

貴方「んで、その現場に参加して欲しいっていう話」

深澤「は、え、ちゆが？」

なんで、と言う前に

『JAPONICA STYLE』はちゆの楽曲だと思い出す

生みの親なら、立ち会っても不思議じゃないよなぁ

…本当だったら、

ちゆの曲で最初にMVが作られるのは

俺らのはずなのに、、

貴方「まぁ、断ったんだけどね」

断ってくれてありがとう、とかすげぇ最低な言葉

でも、そう思わずにはいられなかった