【紫】Snow Manの帝王様、最近破局したらしい Ⅱ (ページ36)

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どこか落ち着いて見てたページ36

～阿部side～

“ ぶっちゃけ、ソロの方が、俺はいいと思う ”

どんな経緯で翔太がそう言ったのかは知らない

だけど、同じことを俺も思っていた

レコーディングしているちゆをメンバーと見てるとさ

なんだか大学受験で活動休止したときに

Snow Manの舞台を観に行ったのを思い出したの

まぁあのときはメンバー6人に対して俺1人の状況で

受験を終えてまた戻ってきたとき、

自分の居場所はあるのかとか見ながら考えてたけど

ちゆ自身が、自分が歌うのに作った曲を録音していて

俺たちはちゆに対して絶対的な信頼を寄せている反面

グループという足枷を

知らないうちに付けてしまっているんじゃないか、と

ぼんやりと、でもどこか冷静になって見ていた

貴方「てかそもそもさ、

今回はたまたまソロしないかって来ただけだよ？

そこからデビューするわけじゃないんだからさぁw」

…そうだ、考えすぎだよな

少クラでソロの曲を作ってみない？って

…ただ、それだけなんだよ、、そうなんだけどさ

渡辺「……」

翔太のこんな色んな感情が混じった顔見たら、

もしかしてって思っちゃうじゃんか

貴方「ほぉら翔太、そんな強く握っちゃ傷つくから」

手ぇやめな、と目線の先にあった拳に伸ばされた手は

パシッと払い退け、行く宛を見失う

そのことにまた驚きを隠せないメンバー

翔太がちゆの手を払い退けたことはもちろんだけど、

貴方「…ふふ、なんか懐かしいね、この感じね」

何よりこんな状況でも眉ひとつ動くことなく、

むしろ楽しそうに笑みを浮かべて翔太を見上げるちゆ

変わらず、アイドルスマイルは崩れることを知らない