【紫】Snow Manの帝王様、最近破局したらしい (ページ46)

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キミの “ 本業 ” はなんだ？ページ46

あの日も八坂さんに呼び出されて

連れて来られたのは会議室

八坂「ここだよ、入ろうか」

ドアの向こうには、上層部の方々が5人ほどと

あと楽曲制作の際に関わりのある人たちもいた

貴方「ジャニーズJr.、Snow Manの千幸Aです」

とりあえず挨拶して会釈すると

男性「稽古終わりにすまないね、そこに座りなさい」

貴方「はい、失礼します」

声と表情は穏やかだが、威圧感がすごい

…本当、相変わらずというかなんというか、、

男性「それでさっそくなんだが、まずはこれを」

そう言われて渡されたのは

キスマイ兄さんのときと同じような茶封筒

八坂さんの方を見ると、「開けてみて」と頷かれる

何かの書類か、と思ったが

中身は、とある楽曲の楽譜と音源のCDだった

貴方「…『Snow Dream』、ですか」

俺が作った中には存在しない曲

曲名がなんかSnow Manぽいなぁ、なんて思いながら

楽譜に記された歌詞をさらっと目に通してると

少し違和感を覚える箇所があった

貴方「…あの、一つよろしいでしょうか」

男性「なんだい、言ってごらん」

貴方「この楽曲のAメロに出てくる歌詞なんですが、

“ 岩も溶 ” かす、 “ 伊達 ” じゃない、

決意の “ 深さは ” 、 “ 渡る ” 世間、

“ あべ ” こべな華、 “ 咲くま ” で、

降り出した “ 雪 ” のよう、、

なぜ、我々の名前が入れられているんでしょうか」

八坂「…」

男性「なぜ？…なぜってそれは

君たちの曲だからに決まっているじゃないか！」

何を分かりきったことを言っているんだと笑う人たち

八坂さんは何も言わずに前を向いたまま動かない

貴方「Snow Manの楽曲はすべて私が制作しています

そのことは上層部の方々に伝わっているはずですが」

男性「ああ、もちろん分かっているよ

むしろキミのプロデュース力は高く評価しているし、

今後、どんな楽曲が生まれるのか楽しみにしている」

貴方「…ならば..((男性「じゃあ聞くけどね」」

口元で組んでいた手を解き、穏やかに微笑む

男性「…千幸Aくん、キミの本業はなんだ？」

貴方「え？」

男性「キミの本業は観衆を魅了するアイドルだ

自身が所属するグループにわざわざ楽曲を提供し、

サポートに徹するプロデューサーじゃない」