第102話〜雅貴side〜 ページ5
違う。
そう言いたいが騙していたことは事実
貴方「滝川さんが私の実の兄だって知ったときは
正直驚きまました
でも、どこかで安心する自分もいて」
俯きながら両手の細い指ををギュッと握りしめ
何かを堪えるように小刻みに震えていた
貴方「……お父上が後を継がないと聞いたとき
私はてっきり、、弓道がお嫌いなのだと
そういう風に解釈しておりました
ですが、ようやく理解できました
腹違いの赤の他人に継がせる訳には
いきませんものね」
どうしてだ
父親「……」
違うのに、、どうして
貴方「…信じようって、思っていたのに」
滝川「ッ、、」
か細く、小さな存在
貴方「…なんて言って出ていくと思いましたか?」
若干震えつつも平然を装って彼女は父親に向かい
貴方「腹違いとは意外でしたが、、
今の私には関係のないことです
……腹違いだとか、、そんな、下らないこと」
ゾク、と背中に嫌な感じがした
弓を引くときに的に注がれる視線と同じ
冷徹な、、氷のように冷たい表情
貴方「……私は鴻谷家の人間としてではなく、
大切な、たった一人の存在のために弓を引きます」
正直圧倒された
つい先々月くらいに会ったときは
静弥の後ろに隠れて震えてヒヨコみたいだったのに
滝川「……」
この子はどこを見ているんだろう
この先、どこまで行くんだろう
そう考えざるを得ないほどにその底辺が底知れない
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芋ケッピー(プロフ) - 私自身、画像を見てパッとワンシーンが思い浮かぶことが多いので、、頑張ります!( ´ ▽ ` ) (2019年1月28日 20時) (レス) id: 1297cf1d5a (このIDを非表示/違反報告)
芋ケッピー(プロフ) - ありがとうございます(//∇//) 早速掲載させて頂きますね!! (2019年1月28日 20時) (レス) id: 1297cf1d5a (このIDを非表示/違反報告)
遙(プロフ) - こんばんは。先程芋ケッピーさんのTwitterのDMに、リクエストその2のイラストを送りました。長らくお待たせしてしまい、申し訳ありませんでした( ノ;_ _)ノ 少しでも小説のインスピレーションの助けになれたら幸いです(*^-^*) (2019年1月28日 19時) (レス) id: 7a9fd3f7b3 (このIDを非表示/違反報告)
遙(プロフ) - 麗しかったですか(笑)よかった…( *´艸`) (2019年1月23日 16時) (レス) id: 7a9fd3f7b3 (このIDを非表示/違反報告)
芋ケッピー(プロフ) - う、、麗しかったです泣 (2019年1月23日 16時) (レス) id: 1297cf1d5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:芋ケッピー | 作成日時:2019年1月14日 21時