第１２８話 ページ39
家に帰り着替えてから
部屋を出ると
父親「昨日は随分と遅かったんだな」
深く渋い声が耳を突き向け脳にきて
貴方「ッ、、お、父上、、」
言葉に詰まってしまう
父親「弓道部とはこんな夜遅くまでやるのか」
……本当、私のことが憎いのが分かる
理由は簡単、
以前に「愁くんのために引く」と言ったから
父親「藤原の人間のために引くなど、毒に等しい」
貴方「……どうしてそこまで気に入らないのですか
以前は親交があったと伺いましたが」
父親「子どものお前は首を突っ込むことじゃない
お前は藤原のためではなく、鴻谷家のために」
貴方「八坂の人間の私がですか」
そう静かに言えば口を閉じたのを目で見てから
貴方「…
(弥の明後日 → 明々後日の次の日)
声が震えないようにお腹に力を入れて
貴方「私は全射的中し、個人戦を優勝します」
ある一種の脅迫のように言葉を並べ
父親「…ほう、よほど自信があるんだな」
少し表情が変わったお父様は
私の意図を
貴方「そして全射的中と個人戦優勝
そのどちらか一方が叶わなかった場合は
私は今後一切、藤原家の人間と関わらないことを誓い
鴻谷家のためにこの身すべてを捧げます」
父親「…ッ、それほどまでに認めてもらいたいか」
彼女のこんな堂々とした、鋭く、力強い目を
今まで見たことがあっただろうか
あまりの気迫さに立っているのがやっとだ
貴方「認めてもらうというよりは、
お父上のその目で確かめて欲しいだけです」
いつも泣きべそばかりをかいていたあの子が
今こうして、、自分に向き合っている
父親「…さぁな、、私は忙しいんだ」
そう口にしてその場をあとにする父親の背中を
貴方「……認めてもらう、だけでは足りない
その場にひれ伏せてもらわないと」
まるで目の敵を射抜き殺すかのように睨み
貴方「…覚悟していてください」
道場へと体の向きを変えた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 343人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
芋ケッピー(プロフ) - 私自身、画像を見てパッとワンシーンが思い浮かぶことが多いので、、頑張ります！( ´ ▽ ` ) (2019年1月28日 20時) (
レス) id: 1297cf1d5a (このIDを非表示/違反報告)
芋ケッピー(プロフ) - ありがとうございます(//∇//) 早速掲載させて頂きますね！！ (2019年1月28日 20時) (レス) id: 1297cf1d5a (このIDを非表示/違反報告)
遙(プロフ) - こんばんは。先程芋ケッピーさんのTwitterのDMに、リクエストその２のイラストを送りました。長らくお待たせしてしまい、申し訳ありませんでした( ﾉ;_ _)ﾉ 少しでも小説のインスピレーションの助けになれたら幸いです(*^-^*) (2019年1月28日 19時) (レス) id: 7a9fd3f7b3 (このIDを非表示/違反報告)
遙(プロフ) - 麗しかったですか(笑)よかった…( *´艸｀) (2019年1月23日 16時) (レス) id: 7a9fd3f7b3 (このIDを非表示/違反報告)
芋ケッピー(プロフ) - う、、麗しかったです泣 (2019年1月23日 16時) (レス) id: 1297cf1d5a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：芋ケッピー | 作成日時：2019年1月14日 21時
