【番外編】貴公子の右側。 ページ25
模擬試合の日の昼休憩
万次「あれ、藤原またいない」
いつも通り一緒に食べようとしたらいなかった
千一「土日の昼休憩なったら消えるよなぁ藤原」
千兄の言う通り、学校がある日の昼休憩はいるのに
土日の昼休憩になったらふらっとどこかへ消える
貴公子と呼ばれる藤原の不思議なところだ
あと、廊下や道を歩くときには絶対俺らの右側を歩く
いや、別に右側通行とかじゃなくて
なんつーか、、
自分の右隣の空間には誰も入れさせないみたいな?
でも的前の立ち位置はいつも決まって左側
本村「藤原くんをお探しですか?」
俺らの会話を聞いていたのか本村先輩と佐瀬先輩が来て
本村「なら、弓道場裏ですよ」
千一「弓道場裏?」
あそこって何かあったっけ??
佐瀬「藤原とアイツはいつもそこで昼食べてたからな」
万次「…アイツ?」
本村「彼の幼馴染である、鴻谷さんのことですよ」
万次「え!」
間髪入れずに反応してしまった
___ 藤原『彼女は俺の幼馴染だよ』
……じゃああのメガネのチキンが
全国三連覇した鴻谷Aだと、そういうことなのか
千一「万次?」
本村「どうしたんですか?」
あ、、
万次「いや、、ありがとうございます」
行こう千兄、と弓道場裏に向かうと
本村先輩が言った通り、
弓道場裏の四段くらいある階段に座り
そっと誰も座っていない右側に手を置き
その手をしばらくジッと見つめていた
それはもう飼い主に捨てられた犬みたいに見えて
そして静かに口を開き
藤原「………どうしていないんだ」
耳では上手く聞き取れないくらい小さく呟いて目を閉じ
右手を戻してゆっくりと自らの右膝へのせる
藤原にとって、右隣って特別なのか?
そしてまた脳内をよぎったのは藤原の隣の、、
万次「…(もしかして、)」
エネルギーチャージでエネルギー補給している藤原を
もう一度見ると、「空っぽ」という言葉が当てはまる
そしてその隙間を埋めていたのが
あのメガネのチキンのヤツだという考えが浮かんだ
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芋ケッピー(プロフ) - 私自身、画像を見てパッとワンシーンが思い浮かぶことが多いので、、頑張ります!( ´ ▽ ` ) (2019年1月28日 20時) (レス) id: 1297cf1d5a (このIDを非表示/違反報告)
芋ケッピー(プロフ) - ありがとうございます(//∇//) 早速掲載させて頂きますね!! (2019年1月28日 20時) (レス) id: 1297cf1d5a (このIDを非表示/違反報告)
遙(プロフ) - こんばんは。先程芋ケッピーさんのTwitterのDMに、リクエストその2のイラストを送りました。長らくお待たせしてしまい、申し訳ありませんでした( ノ;_ _)ノ 少しでも小説のインスピレーションの助けになれたら幸いです(*^-^*) (2019年1月28日 19時) (レス) id: 7a9fd3f7b3 (このIDを非表示/違反報告)
遙(プロフ) - 麗しかったですか(笑)よかった…( *´艸`) (2019年1月23日 16時) (レス) id: 7a9fd3f7b3 (このIDを非表示/違反報告)
芋ケッピー(プロフ) - う、、麗しかったです泣 (2019年1月23日 16時) (レス) id: 1297cf1d5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:芋ケッピー | 作成日時:2019年1月14日 21時