【水上颯】Reine Liebe ． (ページ29)

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第２７話～水上side～ページ29

水上「……伊吹って背高いよね」

伊吹「そか？対して変わらねーだろ」

水上「180なんでしょ？俺多分170ぐらいだし」

「え、なんで知ってんの」って、、当然じゃん

毎時間芸能人の人と仲良く喋ってんの見てたんだから

まぁ、そのまま言うわけにもいかないから

水上「……休憩のとき、話してたの聞いた」

でもその中にも俺の存在も気にして欲しくて

水上「ちょっとだけ寂しかっ、た、、かも」

あーもう絶対今顔見られたくない

伊吹「ふは、なんだなんだ

東大王の大将さんは寂しがり屋かよ～」

……相変わらず伊吹は笑ってるけど

水上「……あとさ、

高山さんと共演するんでしょ」

ぎくり、というように引きつる口角

水上「俺聞いてないんだけど」

伊吹「いやぁ、、」

なんで濁すの

水上「…たまにでいいから話し聞いてって言われて

俺まだあれから一言も聞いてないけど？」

ぐ、と少し背伸びして肩に顎を乗せる

伊吹「…地味に痛いなそれ苦笑

だって颯、高山さんのファンじゃん」

観念したかのように白状する

水上「……気使わなくていいし」

たしかに高山さんのファンだよ

目合ったらにやけてしまうほどの

でも、、俺の中の一番はずっと前から決まってる

水上「ボソッ))…俺の中の一番は光永伊吹だから」

どうしようもないくらいの片想い

伊吹「え、今何、ッ！？」

はむ、と耳たぶを上唇と下唇で軽く挟む

当然何事かと動揺する伊吹にさらに追い討ちをかける

水上「…ん、」

その綺麗な首筋に唇がそっと触れただけで

ビク、と肩が僅かに反応してるのを見て

どこか優越感を感じていた

伊吹「ちょ、そu((コンコン」

伊吹、水上「「！！！」」

え、待って待って待って待って待って

水上「はい、」

颯が返事した瞬間ドアノブが傾き

スタッフ「ガチャ))あ、すみません」

水上「はい、」

開く寸前でお互いバッと距離をとる

びっくりした、、汗

スタッフさんから「次の人来るから」と注意を受けて

そそくさと帰る準備してから楽屋を出た

水上「……」

ああクソ、、まだ心臓うるさい

さりげなく伊吹を見ると何か考えてる様子で

伊吹「……」

目を細めていた