【水上颯】Reine Liebe ． (ページ3)

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第１話ページ3

伊吹「お疲れ様です」

来年の1月から始まる『男水！』の撮影を終え

監督やスタッフさんに挨拶してからその場を後にする

俺の役は水泳名門校のエース、神宮一虎

はぁ、、水泳やっててよかったって心底思うわー汗

「おーい！」

後ろから追いかけてきたのは共演者である佐藤正人

佐藤「もー先に行かないでくれよー」

伊吹「先行っとくって言ったじゃん笑」

あれそうだっけ？と頭を傾げる

佐藤「ま、いーや」

いいんかい！！

佐藤「あ、そういや今日さ」

2つ隣のスタジオの前で止まる

佐藤「ここで『頭脳王』の収録やってたんだってな」

頭脳王か、、

パッと浮かぶのは去年一昨年と連覇を達成した

かつての同級生の顔

佐藤「なぁ、お前も出ればいいじゃん

あの連覇果たした水上(ヤツ)と知り合いなんだろ」

伊吹「いや俺はいいよ

そもそも卒業してから会ってないし」

佐藤「え、連絡も？」

うん、と返すと驚かれる

まぁたしかに常日頃から連絡とってるヤツからしたら

一度も連絡しないってのは意外に見えるのかな

佐藤「伊吹も人間なんだな」

腕を組んでふむふむ、と頷きながら見てくる

伊吹「なんだそれ意味分かんねー笑」

笑ってその場を後にする俺の中には

“会う前にちゃっちゃと帰ろ”

という複雑な気持ちがあった

佐藤「お、エレベーター来た」

＿ピンポーーン

水上「！？え、」

伊吹「！？」

佐藤「…(あれ、この人、、)」

まぁ、その変な牽制も意味ないことを

すぐに知ることになるなんて思ってなかったけどな

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※佐藤正人くんはパッと思いついたものです。