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ぱ、と肩から手を離した慎太郎が「なんか今日変すぎ、どうした？」なんか変なものでも食った？と歩きながら笑うのに「食わない、慎太郎じゃあるまいし」と返しながら変なのは慎太郎もだけど、なんか幼馴染にするような行動じゃないことばっかりしてるけど、と言いそうになるが勘違いも甚だしいのでやめた。
というか行動ばかりに目が行っていたがなんか今日の慎太郎は服も髪も違うことにやっとのことで気がつく。めっちゃセットされてない？あと服も部屋着みたいなパーカーとかじゃなくて、しっかりしすぎてないけどちゃんとした服というか、なんか、いちいち意識してしまう。
その後も色々見て回ったし、慎太郎の買い物にも付き合ったが何も考えることができなかった。なんだろう、今日って本当になんの日？いちいち待ち合わせをして可愛いケーキ屋さんに行って、2人でアクセサリーとか服とか見て、今はもう夜も目前に迫ってて、なんだったんだろう、これは。まるでこんなの、何もないのに、意識してしまうこれは、こんなのはさ、デートってやつにそっくりでどうすればいいかわからない。
でも慎太郎に「今日ってなんでこんなことしたの？」とは直接聞けるわけもなく2人でゆっくり歩きながら帰りの電車に乗り込む。
「今日楽しかった」
「あ、そう？」
何も俺してないけどね、よかった、と笑った慎太郎が窓の外を見つめるのに何もしてなくないよ、と思って目を伏せた。誘ってくれて嬉しかったよ、何を思って私を誘ったの？好きなのをやめるつもりで来たのに期待しかしないで1日が終わったよ、慎太郎はなんでもこっちに見せてくれるようで本当に大切なところは何もわからないし触れさせてくれない。そういうところも好きだけどまあ少し寂しくはあるよ、と思っていれば降りる駅らしく席を立って、改札を通って、それで、先に口を開いたのは、電車で不自然なぐらいに静かだった慎太郎からだった。
「Aってさ、好きなの？」
「え？」
なんて、突然言われたそんな言葉に思わず持っていた紙袋を落として慎太郎の顔を見上げる。意味が、わからなかった。だからさあ、慎太郎は主語がないんだってば、何が？とか、そんなの、好きなの？って今日のことと考えたらひとつしかない。あんなに顔を赤くしたり、挙動も不審だったんだから気付かれても当たり前で、でも突然すぎてわからない。
「…なんでなんも言わないの？」
マジじゃん、好きなんだ、なんて、それで悲しそうに笑った慎太郎はなんでかな、でもその後に言われたことは、名前は、もっと、なんで、ねえ、何も考えられない。慎太郎、なんでそんなこと、
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七瀬(プロフ) - lemonさん» わ〜！ありがとうございます！少しでも楽しんでいただけていましたら幸いです！たくさん更新できたらいいな〜と思ってますので最後までお付き合い頂けましたらうれしいです！ (2023年2月25日 19時) (
レス) id: 652635b4cf (このIDを非表示/違反報告)
lemon(プロフ) - ほんとにこの作品がだいすきで、 このきゅんきゅんがたまりません！！これからの更新も楽しみにしております！^^ (2023年2月22日 22時) (レス) @page16 id: b772619bf0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：七瀬
| 作成日時：2023年2月7日 22時
